神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

哲学文学

夢とは何か

中学の同窓生森田泰弘君がプロジェクトリーダーとして関わった先月のイプシロン打ち上げ成功を祝し、母校目黒11中で講演会が行われた。在校生やその父兄に対して行われたものであるが、母校OBもOKとのことで、同窓生も20数名が駆け付けた。中学生向けにブレ…

芥川賞受賞の田中慎弥が面白い

一昨日、今年の芥川賞を受賞した田中慎弥(39)が面白い。受賞会見で終始不機嫌な態度を取り、「態度が悪い」と批判される一方で、逆に「面白い」などとネット上を騒がせている。 芥川賞をめぐっては選考委員の石原慎太郎都知事が「ばかみたいな作品ばかりだよ…

魔のカーブ

斉藤茂太さんによれば、人生には「魔のカーブ」と呼びたくなるような時期が三度ほどある、という。この時期にうつ病が頻発するらしい。まずは22,3歳で、就職し社会の現実にぶつかり悩む時期である。さらに50後半から60代にかけ、第一線から引退する時期であ…

「逃げ道」は生き残る道

「巨人・小笠原道大や阪神・新井貴浩ら、不振の打者をみると、わが事のように心が痛む。小笠原37歳、新井貴34歳。いい年になってきた彼らに必要なのは猛練習より、逃げ道かも知れない。」日経新聞スポーツ欄に載っている豊田泰光氏のコラム「チェンジアップ…

おとなを楽しもう

先月53歳になった。昔でいえば初老の年齢であろうか。子供の時はこの年齢の自分というのが想像できなかった。さぞや分別のついた、達観した大人になっているだろうと思っていただろう。「不惑」の40歳を遙かに超えたというのに、相変わらず迷ってばかりいる…

ドラッカーの言葉

ドラッカーを久々に読んでいる。「明日を支配するもの」の最終章「自らをマネジメントする-明日の生き方」が好きで、折に触れて読み返している。ここで自らの強みを知って、その強みに集中し、さらに伸ばすことであると繰り返し語っている。無駄なことに時間…

「超訳 ニーチェの言葉」

白鳥春彦氏の「超訳 ニーチェの言葉」という本が大変売れているようだ。ニーチェという一見難解な哲学者のことを書いた本がいま何故注目を浴びているのか、と出てすぐに平積みされているのを見てそう思った。哲学書というのは日本では売れないというのが定説…

人のつながりとは

昨晩は中学仲間と都立大学のN先輩の店「朱鷺を(TOKIO)」に延べ11名が集まり、楽しい宴会を行なった。震災の自粛ムードをぶっ飛ばそうと、どこぞの馬鹿な知事が言う花見自粛に逆らい、花見そっちのけだったが、盛り上がった。また、この日はなんとN先輩の店…

天災は忘れた頃にやって来る

表題は馴染みの方も多かろうと思う。明治に生まれ、戦前の物理学者であり、随筆家、俳人でもある寺田寅彦の言葉であると言われている。というのも、彼の著作にはどこにも見当たらないようだ。防災に関する文章によく使われる有名な警句である。今村明恒「地…

いまの心象風景

会議室の窓から見える雨の景色がやがて雪に変わっていった。遠くに見える国会議事堂も徐々に霞んで見えなくなった。雪は次第に大粒になっていった。「今夜は積もるかもしれないぞ」 天候のように、人間の力ではどうしても抗えないものがある。人の努力で変え…

自分大好き人間

今日、取引先で打ち合わせをし、自分の論理を相手にしっかりと分かって貰いながら、建設的な議論をしてきた。溌剌と地下鉄駅に向かい帰りながら、ひょっとしたら自分はこんな自分のことが好きなのではないかと思った。自分の頭や体やこれまでの経験、すなわ…

いつも機嫌よくしているコツ

いつも笑顔で機嫌よくしているコツは何でしょうか?これが実は言うは易し、行なうは難しなのだ。答えは「心の中に誰にも言わない、楽しい秘密を一つ持つこと。」と清水佑三さんの本に書いてあった。 人はおしゃれに気を使う。装い、バッグや靴、その日の気分…

「いま」を生きる

>(「マッジマ・二カーヤ」) だいぶ以前にこの釈迦の言葉を引用したことがあった。以降、私は会社のPCのスクリーンセイバーに、この省略版を載せ、毎日肝に命じているところである。昨日、ご紹介した衛藤信之さんの「今日は、心をみつめる日。」(サンマーク…

幸福と不幸はメビウスの輪

ブログを書こうと机に向っていたら、そのまま寝てしまって、既に1時間近く経ってしまっていた。何か夢を見ていたようでもあり、そうでもないようでもあり、記憶は飛んでしまっていた。「今日は、心をみつめる日。」という心理カウンセラーの書いた本を読ん…

セルフイメージとのgap

風邪をひいたのか、具合が悪く、わざわざジムの支度をして重い鞄を持っていったにもかかわらず、諦めて帰ってきた。日曜日に慣れぬ大掃除をした為か、妻から風邪をうつされたか、昨日出たセミナーの話があまりにもつまらなくて居眠りをしてしまった為か・・…

浪漫の騎士になれるか

昨日、読んだ河合隼雄の「大人の友情」について書いてみたい。まずはこの書のタイトルに惹かれた。「友だち」というと、すぐに子ども時代のことを連想するので、「大人の友情」というタイトルにしたらしい。確かに、友だち、友情というものは一生関わりのあ…

夏を愉しむ

暑い〜!実に暑い〜!猛暑日(35℃以上を超えた日)が5日も続いて、東京での観測史上最長らしい。確か、昨年は冷夏だったからか、尚更暑く感じるのだろうか。今日は土用の丑の日、暑い日は何故だか、鰻が食べたくなるものだ。昨晩、小さな鰻を家族で分け合っ…

カントとの夢の中での散歩

何故か、カントがケーニヒスベルクの街を散歩している夢を見た。カントは例によって、時間に正確で、街の人は彼の散歩に合わせ、時計も合わせていたとの逸話もあるほどだ。ケーニヒスベルクには7つの橋があり、この橋を一筋書きでなぞれるか、頭の体操によ…

アラン「幸福論」から

「幸福だから笑うわけではないのだ。むしろ、笑うから幸福なのだと言いたい。」 「人間には、自分以外にはほとんど敵はいない。人間は、自分の間違った判断や、杞憂や、絶望や、自分に差し向ける悲観的な言動などによって、自分自身に対していつも最大の敵な…

最近、筆力が落ちてねえか?!

さる大先輩に「最近、筆力が落ちてねえか?!」と言われてしまった。それは自分自身が一番分かっていたことでもあり、素直に「そうですね。」と答えた。何が欠けているかと言えば、適切なテーマの選択であり、深い考察と熱い主張であろう。最近はそうした熱…

永平寺の言葉

昼飯をよく食べに行く、新橋赤レンガ通りから入った通称魚横丁にある「宇和島」の鯛茶漬けが美味しいのだ。昼は定食でしかも900円の安さである。ここは新鮮な鯛の細かい切り身を、生卵とだし汁をかけて食べるのだ。 この「宇和島」に一風変わった標語が飾っ…

夢とは

人は自分の夢など語らないものだ。いや夢など多くの人は持たないのかもしれない。漠然と目の前に転がっている機会に取り組んでいたらこうなりました、という人の方が多いのではないだろうか。 坂本龍馬だって然りであろう。あの時代は先など読めなかった。だ…

「城山三郎展」-昭和の旅人-

「城山三郎展」のチケットを先日ブラッと訪ねて行ったS先輩がくれたのだった。S先輩とはこのブログでも度々登場する城山三郎氏の息子杉浦有一さんである。ドラマ「そうか、もう君はいないのか」では仲間由紀恵と噂になった田中哲司が有一さん役をやっていた…

羽生名人の言葉 

羽生善治名人がテレビで「名人ほど多くを考えなくなる」と言っていた。「大体こんなものかと指す」とも言っていた。将棋の指し手は10の220乗もあるという。全部考え尽せるものではない。名人の感というものだろう。 全てに通じるような深い話だ。羽生は40歳…

父の誕生日に

私の父は、今日、80歳の誕生日を迎えた。病院で迎えることになったが、おそらく感無量であろう。男の平均寿命は79歳だから(世界で3番目。女はずっと世界で1番)、それを超えた。ちなみに俺も、本能寺の信長ではないが、その時代に言われた寿命「人生50年」…

自分を楽しもう

私はこのブログの主人公である「神楽坂のキャピタリスト」に憑依した霊である。何の因果か、この男にたまたま取り憑くことになった。もっと、羽振りのいいカッコのいい男に憑くこともできた筈だ。もっと、ドラマティックな人生を送れる男に憑くこともできた…

 いま思っていること

時は過ぎてゆく。いろいろと先のことを憂慮しつつも、時は何も無かったかのように、確実に過ぎていく。心配していたことも大した事態にもならず、また冴えた展開もなく、唯、時は空しく過ぎ去るのみ。何かに期待をし過ぎたり、自分を特別な存在だと考えたり…

昔のメモ帳の抜き書きから

人を怒らせない。相手をむやみにやっつけない。相手をやっつけると恨みだけが残り、それじゃ大事は成せない。 (坂本龍馬) ⇒龍馬のコーディネーターとしての天性が窺い知れる名言です。これが薩長連合や明治維新という一大革命に繋がったんですね。いま、世…

遅ればせの年頭所感

なかなか何から書きだしていいかわからない時というものはあるものだ。いろいろな物事が自分の周りをぐるぐる廻っている。両親の問題だったり、仕事のことだったり、将来のことだったり、・・・いろいろと悩みは尽きないものだ。考えても考えても、解決策は…

 "酔う" とは何か

時計はもう翌日を回ってしまった。通常木曜日はジムの日と決まっており、帰りも遅いのでブログは書かないと決めている。何故か、家族も皆、寝てしまった時間に、一人リビングで、芋焼酎の一刻者を飲み、久々に友人から還ってきたビートルズのカバーCD(*)…