神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

香港 ホンコン HongKong

macky-jun2014-10-27

香港に行ってきた。実に20年振りの香港である。当時は英国統治下の返還前であり、そこから中国の桂林に水墨画の世界を見に行った。今回は当地に住む娘に会う為なのだが、盛んに報道されているデモがとても気になった。
3泊4日で羽田空港発10:35、香港着14:10。国際空港として更に拡大しきれいになった羽田に、移転しとても巨大になった香港空港。20年の時間は全てを変える。
デモは九龍半島の旺角と香港島の金鐘とCauseway Bayの一角でバリケードが築かれ、学生たちがテントを張り居座っている。銀座通りの一部が封鎖されたような状況だ。近くまで行ってみないと分からない程、小規模なものだ。日本で新聞報道されている程、こちらでは騒がれていない。やや拍子抜けした。英国統治下で自由を謳歌した香港人にとって、資本主義での従来からの統治が約束されていた筈だったが、近年中国からの圧力が強まっている。国のトップにあたる香港行政府長官が実質中国人民政府の選んだ選挙人から選ばれることに対する学生の反発というのがきっかけとなっている。しかし、実際のところは中国返還以降からの不平不満が鬱積しているのが理由であるようだ。中国人の香港での不動産投資から地価や賃貸料が上昇しており、香港人の生活を圧迫している。彼らにとって返還後は、一部の中国ビジネスに関与する人々を除いて、何もいい事が無かったのだ。そもそも香港人はベースは中華民族でありながら、自分たちを中国人と線引きし、香港人と呼ぶ。そこに彼らのプライドがある。英国統治下の香港を懐かしむ人は多いようだ。
  この先、学生たちのデモ活動がどう進むのだろうか。不幸な天安門事件になぞらえ、中国政府が手荒な真似をすると、革命の口火となるかもしれないとの見方もある。しかし、中国政府も天安門事件の教訓から強硬策には打って出ずに、時間稼ぎをし自然消滅や仲間内の分裂を狙うのではないだろうか。国際情勢にも影響しかねない事象でもあり、注目を世界中から浴びているのだが、香港の人々は至って呑気なように見えた。
  さて、4日間の香港旅行。例によって連日、精力的に動き回った。娘が案内してくれた初日のスペイン料理の店、ぺニンシュラホテルのアフタヌーンティー、夜景を眺めながらハーバーシティのテラスでのビール、下町での飲茶、旺角での朝粥、糖朝の香港スイーツなど美味しいものを満遍なく楽しみ、帰ったら3kgも体重が増えていたのだ。