神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

羽生名人の言葉 

macky-jun2010-04-27

  羽生善治名人がテレビで「名人ほど多くを考えなくなる」と言っていた。「大体こんなものかと指す」とも言っていた。将棋の指し手は10の220乗もあるという。全部考え尽せるものではない。名人の感というものだろう。
 全てに通じるような深い話だ。羽生は40歳にして、あの大山康晴永世名人に次ぐ歴代2位の累積タイトル数を獲得した。そのくらいの人物なので言うことが一つ一つ深い。凄い人物なのでこちらが全て感心して聞いてしまうせいかもしれない。
 銀行員の世界も、キャピタリストの世界も似ているのかと思った。やはり名人ほど多くを考えないのである。考え方の筋道がスッと本道に行くので、脇道に反れないのかもしれない。勿論、あり得るいろいろなケースを考えるのだが、考える必要のないことを省略するのが上手いのだろう。
 人生も同様であろう。考える必要のないことを考えてしまう。特に先々のことについては要らぬ心配をして、頭を悩まし、心を痛めている。成るようにしかならないと覚悟を決める。どう転ぶかはわからないので、その時に考えればいい。例え、いい方に行かなくても大した違いはないかもしれない。後になって考えてみると、一見悪い方に行ったことが、結果的に良かったこともある。だから、ドーンと構えて、その時々にベストを尽くすことのみであろう。明日も元気に頑張ろう。