神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

芥川賞受賞の田中慎弥が面白い

macky-jun2012-01-19

  一昨日、今年の芥川賞を受賞した田中慎弥(39)が面白い。受賞会見で終始不機嫌な態度を取り、「態度が悪い」と批判される一方で、逆に「面白い」などとネット上を騒がせている。
 芥川賞をめぐっては選考委員の石原慎太郎都知事が「ばかみたいな作品ばかりだよ」などと指摘しており、選考が注目されていた。その評価に相当頭にきていたのか、“5度目の正直”で受賞となった田中慎弥は、会見で「(自分が受賞を断り)気の小さい選考委員が倒れたら、都政が混乱する。都知事閣下と東京都民各位のために貰っといてやる」「おじいさん新党をつくろうとしているようだが、新党結成にいそしんでほしいと思う」と、石原氏に挑発的な言葉を連発した。
 また、冒頭には米アカデミー賞主演女優賞を5度目のノミネートで受賞した女優シャーリー・マクレーンが「私がもらって当然」とのコメントを引用し「大体そういう感じですね」。「4度も落とされ、ここで断るのが礼儀と思うが私は礼儀を知らない」。ニコリともせず「1度目の(候補作での)受賞が一番いい。5度目はまぬけ」「取って当然だから当然」と最後までふてぶてしかった。
 4歳で父を亡くした母子家庭で育ち、携帯電話は持たず、アルバイトも含め仕事に就いた経験はなく、20歳から小説を書き続けてきたらしい。しかし、95年に本格的にデビュー後は「蛹」で川端康成文学賞、「切れた鎖」で三島由紀夫賞を受賞。「図書準備室」などでこれまでに計4回芥川賞候補になる等、新人作家としては華々しい。
 受賞作「共喰い」は、昭和の末期、「川辺」と呼ばれる小さな集落に生きる高校生が主人公。抑制が利かない自らの性欲と暴力性が、父親から受け継いだ血に由来することを自覚し、逃れられない宿命におののく。土俗的な閉鎖社会における父と子の相克を、冷徹な筆致で描く。
さて近年、斜陽の芥川賞、かつてのような有名作家になる例は乏しくなっている。むしろ、実力者は直木賞を受賞している。田中慎弥がどこまで生き残れるか。如何にもニート坊やっぽい、社会経験の無い、屈折した、特殊な尖ったキャラは面白い。バトルの相手となった石原慎太郎も違った意味で、尖ったキャラであり、今後のバトル第2弾を期待したい。そういえば、両名とも「慎ちゃん」なんだね〜。
http://www.youtube.com/watch?v=E6cSNDAqJvA ←「YouTube」面白いよ!