神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

おとなを楽しもう

macky-jun2011-06-30

  先月53歳になった。昔でいえば初老の年齢であろうか。子供の時はこの年齢の自分というのが想像できなかった。さぞや分別のついた、達観した大人になっているだろうと思っていただろう。「不惑」の40歳を遙かに超えたというのに、相変わらず迷ってばかりいる。
 しかし、53歳という年齢は誰が何と言おうと、充分大人である。大人なら人生を、生活を楽しもうと思う。できることなら楽しいと思うことのみやろう。
 亡くなった杉浦日向子さんの「ソバ屋で憩う」のまえがきにある、大人に関する次のフレーズが気に入っている。
「最近、ほっと安らいだのは、いつ、どこでですか。会社と家庭以外で、自分の時間を実感したのは、いつ、どこでですか。頑張らない、背伸びをしない、等身大の自分に還れたのは、いつ、どこでですか。そんな居場所を、日常の中に持っていますか。」
「たまにはといわず、ちょいちょい憩いましょう。ぼちぼち、うまくサボりながらやりましょう。だって、私たちは、もう十分におとななのですから。」
 杉浦日向子が41歳の時の作品であろうか。彼女は私と同じ1958年の生まれであるから、生きていれば、いまはなんと言うだろうか。
 ゆっくりと生きていいのだ。焦っていったいどこに俺たちは行こうとしているのか。周りのペースに急かされて、あくせく生きてもしょうがないだろう。修業期の小僧ではあるまいし、せっかく人生で一番楽しい筈の50代になったのだから・・・。この分別がついた(?)けど、まだまだ若々しい年代を楽しんでもバチが当たらないだろう。