神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

経済

個人投資家フェアに出展して

12/14(金)15(土)と東京国際フォーラムで開催された野村IR個人投資家フェア2012に出展した。我々はその前日13日から通い、準備作業を行なった。我が社としてはこうした展示会に参加するのは初の試みでもあり、少しでも知名度を上げようということと、小売…

時価総額ランキングを見て思ったこと

公私共々バタバタしており、ブログからもすっかり遠退いている。最近は週末にこうしてたまに書くのみであるが、元々始めた時はそんなペースで考えていたので、まあこれでいいかなと思っている。 先日、FacebookがIPOして、9兆円の時価総額をつけたのに驚いた…

鴻海精密工業の衝撃

先週から教えている大学院の講義が始まった。今年度は「ベンチャー起業論研究」という通年の講座を持っている。隔週なので授業準備には余裕があるが、土曜日の朝からの2コマなので、平日の緊張感を引きずったままだ。今年度はどの位の生徒が集まるかと教室…

日本電機産業の夕暮れ(2)

安くなったテレビの外に売り場で目を惹いたのは、LG製テレビの3D技術だった。CINEMA3Dと名付けられた製品の3D画像は日本メーカー他社製と比べ、凄いのだった。兎も角、立体画像が目の前に浮き上がって見えるのだ。アクティブシャッター方式が日本の主…

日本電機産業の夕暮れ

ヤマダ電機のテレビ売り場を覗いた。昨年7月のデジタル放送の切り替え時期も終わり、いま薄型テレビが売れなくなっている。出荷台数は前年同月比の20数%と大幅に沈み込んでいる。それ故にテレビ価格もまた更にグンと安くなっているようだ。例えば、価格コム…

31年ぶりの貿易赤字に

31年ぶりに我が国の貿易収支が赤字になったという。記録的な円高の為せる業であるが、それ以外にも3・11の大震災、10月のタイの洪水でサプライチェーンが分断したことの影響が大きい。 欧州危機による欧州向け輸出の減少、また中国の最大の輸出国は欧州であ…

ギリシャ危機の本質(2)-ユーロの失敗

ギリシャ危機の根源はEUの持つ経済構造的問題にある。本来、ギリシャのように財政が悪化し、GDPや国際収支が赤字の国は、ギリシャ通貨が暴落し、インフレが発生し、対外的にはギリシャ製品の市場競争力が向上し、経済力が回復するという為替メカニズムが働…

ギリシャ危機の本質  

ギリシャ危機が言われて久しいが、何故ここまで大きな問題となっているのか。2004年にアテネオリンピックが開催され、久々に注目されたこの国はそもそもオリンピック発祥の地であり、ローマ帝国以前の大文明を持った古豪である。しかし、現在は人口1110万人…

このタイミングで円高?!

円高が止まらない。史上最高値の77円台を記録し、収まる様子がない。東日本大震災でダメージを受け、政治が混乱し、財政赤字の国の通貨が買われている。何とも不思議な現象である。 欧州ではギリシアを始めとしたスペイン、ポルトガル、イタリア・・・財政危…

「MBOフォーラム」に(続) 

暑い日が続いている。昨日は熊谷市で39.8℃と6月の観測史上最高気温を記録したらしい。いつの間にか窓を開けて寝るようになった。寝苦しい夜が続く。しかし、今朝起きたら日差しは強いのだが、風が爽やかでサラッとして心地よかった。ハワイのような気候だと…

「MBOフォーラム」に

日経産業新聞が主催した「MBOフォーラム」にY君と共に出席した。日経ホールで500人が集まる満席で、参加は抽選となったようで運よく当たったようだった。MBOに対する関心の強さを物語っている。先週号の日経ビジネスでもMBO特集が組まれていた。 基調講演は…

液晶テレビが大幅価格下落

地上アナログ放送がいよいよ来月24日に終了する。家電量販店には駆け込みのお客さんが殺到しており、大変な活況を呈しているようだ。そんな需要好調な中にあって、液晶テレビがとても安くなっている。カウントダウンが聞こえ始めた4〜5月に入ってから、旧…

中国が世界一の経済大国になる日

中国が今後5年以内に世界最大の経済大国になるという報告書をIMFが先日発表した。中国経済の規模が2016年までに米国経済を上回るという予測は、両国通貨の国内購買力を調整したものだ。だが、実際の為替レートでも、大幅に先送りされるわけでなく、英エコ…

東電問題(2) 東電株の行方は

福島原発事故を起こしている東京電力の株価が当然のことながら急落している。今年の最高値が2197円で、3/11終値が2121円だった。それが最低値292円まで下がった。1ヶ月も経たないうちに1/10近くにまで下がってしまった。このあと、東電株はどうなっていくの…

東電問題(1)天災か人災か

福島原発事故の対応で、当初は日本に同情的だった世界の反応が厳しくなってきた。日本のみならず世界を放射能汚染リスクにさらし、特に汚染水の海洋投棄が充分な説明が為されず、不意打ちで行なわれたことに、世界全体から顰蹙(ひんしゅく)をかっているよ…

ユニクロ研究(6) 柳井正氏の義侠心に喝采

昨晩は娘が2週間ぶりに我が家に戻ってきた。息子のガールフレンドも遊びに来ていたので、久々にとても賑やかな夕食となった。やはり陽気な娘がいると、彼女の空気で染まり、明るい雰囲気となる。話したいことがいっぱいあったようだ。3/1から社会人となり、…

日本国債格下げに

米国格付け会社S&Pが日本の長期国債の格付けをAAからAA−に格下げした。同社による格下げは2002/4以来だから実に8年9カ月ぶりとなる。ちなみに最上格のAAAは米・仏・独・英・加の5カ国で、AA+がベルギー・ニュージーランド、AAがスペイン・カタール・スロベニ…

秋葉原で業界の盛衰を見る

書斎にあるDENON製システムコンポのCDプレイヤーが壊れてしまった。元より10年前に買ったもので、ここ2年位は突然音飛びをしたり、どうしようもない状態だったが、騙し騙し使ってきた。しかし、遂に耐え切れず、修理に出そうと思い立ち、機器を修理センター…

銀行は儲ける必要があるか 

昨日、大学院の授業で話していて、面白い議論をした。生徒の一人が「銀行は儲ける必要があるのですか?公共的役割でいいのでは。」と発言をした。一見、頓珍漢な発言のようであるが、実は奥が深いテーマである。「銀行の収益追求と公共的役割」とでも題せよ…

ブランドの興亡

2日サボってしまったので久しぶりに書く気分で新鮮です。毎日、それなりに楽しいことや新しいことがありますが、ここに書けることばかりではありませんので、筆がなかなか進みません。 昨日、「ユニクロ症候群(シンドローム)」(小島健輔著 東洋経済新報社)という…

 消費者金融業者の破綻に思う

9/28に消費者金融大手の武富士が会社更生法の適用申請を行なった。過払い利息返還の負担に耐えきれず、経営が行き詰まり、DIP型の会社更生を目指すことになった。通常の会社更生は経営陣が総退陣するが、現経営陣が一部残留するのをDIP型と呼んでいる。 武富…

(私論)何故インドは急に成長しだしたのか?

ここ2日間は旧知の先輩と昼飯を食べた。今日、Iさんと話をしていて、「中国は共産主義の下でずっと眠っていたのだけど、何でインドは同じように眠っていたのだろう?」と素朴な疑問を呈してみた。何でだろう?何でだろう?と暫くお互いに考えていたが、「そ…

牛丼戦争に潜入

今日、吉野家で牛丼を食べてきた。牛丼並で270円、Bセット(味噌汁、お新香付き)で390円の安さである。明日までの期間限定で、普段380円する並を110円も値下げしている。しかも今は、牛丼大手三社と呼ばれる吉野家、松屋、ゼンショー(すきや)で期間限定の…

ユニクロ研究(5) グラミン銀行との提携に拍手

いつも話題を提供してくれるユニクロが、英語公用語化に続いて、またまた注目を集めている。バングラデシュでマイクロファイナンス(貧困層向けの融資)を手掛けるグラミン銀行との提携を発表した。今秋、同国での衣料製造販売会社を合弁で新しく設立する。1…

日本のポジショニングは如何に

日本経済新聞社主催の大手町日経ホールで行なわれたフォーラムに出席した。「グループ経営戦略・ガバナンス強化・上場会社法制」をテーマとした内容だ。基調講演は一橋大学大学院商学研究科の伊藤邦雄教授の「グループ企業価値の向上とガバナンスの課題」で…

ユニクロ研究(4) なんと公用語が英語に

先日、ユニクロが社内の公用語を英語にすると発表した。会社の同僚がネットで報道されたニュースを「大変なことになってますよ」と教えてくれた。幹部クラスの会議や社内連絡文書は英語になるらしい。何日か前に、楽天でも三木谷社長が「2年後に英語のできな…

 道州制導入を考えるべきか

今日、出席した日経新聞主催のセミナー「サステナビリティと新興市場ビジネス」が面白かった。一橋大学イノベーション研究センター長の米倉誠一郎教授が言っていたことだが、日本が冴えない最近の問題点として、道府県民制の非効率があるのではないか。そも…

ユニクロ研究(3)グローバル展開

ユニクロがグローバル展開を急ぐ理由がある。世界の衣料品専門店ランキングを見ると、下記表のように同社は現在第5位である。着実に近年順位を上げてきたが、それ以上にH&M(スウェーデン)やZARAを展開するインディテックス(スペイン)の成長スピード…

ユニクロ研究(2)上海に世界最大の旗艦店

本日、ユニクロが上海に世界最大の旗艦店(売り場面積3,600平米)をオープンした。中国で65店目となる。2012年度から年間100店超を出店し、10年内に中国のみで1000店舗体制を築く計画だ。上海はアジアの中心ばかりでなく、世界の中心になる都市だということ…

景気回復と人生

リーマンショックから景気が回復していい方向感が出てきたと思っていた矢先に、ギリシャショックが起きた。あわや世界危機に波及されるかと危ぶまれたが、EUの支援が決まり、やっと収束しそうである。一直線には世界景気は回復しそうにない。今後もいろいろ…