神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

ユニクロ研究(6) 柳井正氏の義侠心に喝采

macky-jun2011-03-16

 昨晩は娘が2週間ぶりに我が家に戻ってきた。息子のガールフレンドも遊びに来ていたので、久々にとても賑やかな夕食となった。やはり陽気な娘がいると、彼女の空気で染まり、明るい雰囲気となる。話したいことがいっぱいあったようだ。3/1から社会人となり、店頭に立ち、いきなり震災に遭遇した。お客さんを誘導して、店舗外に避難させたその模様を話していた。連日、遅くまで勤務し、厳しさを知ったようだ。仙台店に配属された仲の良い同期は、店舗が営業困難になり、自分の家も津波が5軒手前まで迫ってきたらしい。命からがらタクシーとバスを乗り継いで、新潟を経由し、実家の岐阜まで辿りつき、自宅待機しているようだ。
 ユニクロ柳井社長が、東日本大震災の被災地への義援金として、個人で10億円の寄付をしたと語っていた。外にもグループ5社として3億円、全世界グループ従業員約4万7千人有志から1億円を募り、合計14億円を贈るようだ。さらに支援物資として、防寒衣料ヒートテック30万点ほか肌着、 ジーンズ、タオル等7億円相当の寄贈も行なう。
 柳井正氏は年間報酬3億円ばかりか株式の配当収入が65億円もあり、渋谷区大山町の高級住宅街に2600坪の大邸宅に住む。米誌フォーブスの世界長者番付(2011年版)では、資産総額76億ドル(約6226億円)で122位。国内ではソフトバンク孫正義に次ぐ、第2位(昨年は第1位)の大富豪だ。彼は山口県宇部市の一衣料品店に過ぎなかった家業(小郡商事:現ファーストリテイリング)を一代で世界的大企業に育て上げたカリスマ経営者だ。
 Noblesse obligeを自ら実践する、そんな社長を誇らしげに娘は話をしていた。息子が「すっかりお前は柳井教の信者になったなぁ〜」とからかうと、娘は「私が柳井さんに影響されたのではなく、柳井さんが私の考え方に近いんだ」と言い返す。我々一同、「唖然・・・」。
 同社広報プレスチームは「(寄付について)本人からのコメントは出せません」と説明しており、柳井氏は何も言わずに10億円をポンと贈ることになる。カッコイイ〜!