神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

厚かましくも立ち読みの薦め

macky-jun2010-03-29

  昼休み、時間があったので、近くのプレスセンター内にあるジュンク堂淳久堂:名前がいい!)にて、しばし立ち読みをする。好きな本は自分で買って、じっくり紙の質や香りまでも味わいつつ、1ページずつ熟読するのもいい。だけど、立ち読みでパラパラ読みながらでも、書いてあることは大体わかるものである。むしろ速読するなら立ち読みに限ると思うのである。また、買って蔵書にしたいと思えるような本はそもそもそんなに多くは存在しない。
 いったん自分の蔵書にしてしまうと、余裕でなかなか読み出さない。いつでも読めるものだから、かえって読まないことがある。読み出すと、暫くその本に時間を独占されてしまう。だから、立ち読みがいいのだ。書店では新刊本を読めるのがいい。いま、どんな本が注目されて、読まれているのか。その都度、旬の本が並べられているのが、書店の楽しいところだ。
 小学校の頃から本屋さんが好きな子供だった。本屋に行くと、2時間も立ち読みしていることがよくあった。勿論、必ず選んで買っても来るから、すぐ本はいっぱい溜まるのだ。だけど、両親は読書にはとても理解があり、いくらでも本の購入費は出してくれた。文化や教養の為には、金を惜しんではいけないという考えはそこから来ている。本が好きになれたのは親の協力があったからで、とっても感謝をしている。
 新宿のジュンク堂秋葉原有隣堂には本棚の脇に、椅子があって、ゆっくり書を手にとって、選んで欲しいという姿勢であり、理解があり、嬉しい。特に新宿のジュンク堂は半端でなく、専門書を始め何でも種類が揃っており、行く度に微笑んでしまうのである。ある時はこの椅子に座らせて頂き、厚かましくも新刊本を3冊も完読させてもらったことがあった。
 常識的には立ち読みは書店にとっては迷惑千万な客であろうが、逆手にとって、座ってじっくり読んでくれという、大らかなスタイルには恐れ入った。だから、義理がたい私は本を買うならジュンク堂のような、本読みに理解のある書店で買いたくなるのである。