神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

今年度の講義スタート

macky-jun2010-04-10

 今日は実に痛快な一日だった。午前中から今年度は授業がある。8:30には家を出て、早稲田のキャンパスに向かう。午前中は「商学系列演習」というゼミナール授業で、院2年生の修士論文指導を行うと共に、1年生を含め、輪読をすることにした。みんなの問題意識も含め、決めたテキストは、倉都康行著「投資銀行バブルの終焉」にした。これは以前このブログでも紹介したことのある本で、都銀、外銀を経験した著者が、リーマンショック前にその発生をあたかも予言したかのように書かれた、今の経済金融の世界をとても解りやすく説明した名著だ。おそらく、この本からディスカッションできるテーマは多い。
 近くのサイゼリアで海鮮ドリアとミネストローネのランチを食べ、午後の「ファイナンス研究」の授業に出る。生徒は26歳から62歳までの6人。男性4名、女性2名。中国からの留学生が4名、日本人2名という構成だ。この大学院ならではのとてもユニークな人員構成で、楽しい。石野雄一氏の「道具としてのファイナンス」をテキストとして使う。石野氏は東京銀行に入行し、ウォートンに留学し、日産でゴーン革命を財務面で支えた。彼はファイナンス研究に100冊、70万円の投資を行ないながら、どの本も難解で分かりにくく、頭に入らなかった。その経験を基に、実務に役立つ、解りやすい本を書いた。
 6時間の授業を終え、今日は初回ということもあり、話すことも多く、とても疲れた。しかしながら、いつものようにブックオフに寄り、6冊の本を買った。ひろさちや「無責任のすすめ」、玉村豊男「今日よりよい明日はない」、神谷秀樹「強欲資本主義 ウォール街の自爆」(前に立ち読みした。著者に会ったこともあり。)、北村慶「投資ファンドとは何か」(前に読んだ本だが人に貸して返ってこない)、「20世紀少年の秘密」、P.R.シーリィー「10倍速く本が読める」である。
 今年度も仕事ともども、プライベートの2足の草鞋活動もいよいよスタートした。どちらも自分にとっては大事な世界である。特に、今年GDPで日本を抜かすことが確実になっている中国は、あっという間に政治経済の世界でも重要な役回りを果たすようになってきた。その中国の若い友人たちと語り合えるこの時間は、私にとって何よりも貴重な時間になっている。