神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

台風で雨宿り

macky-jun2010-10-30

 今年も神田古本まつりにMilkyさんと行ってきた。台風が夕方から夜半にはやって来るというこの日、朝からあいにくの雨だった。先ずは毎年恒例の印章会館でやっている第16回蔵書印まつりで篆刻体験を。私は昨年は息子の名前を掘ったが、娘が羨ましがったので、今年は彼女の名前を、Milkyさんは「風」だった。
 私は今回で5回目にもなるので、年に1回しか彫刻刀は持たないもののだいぶ慣れてきた。今日の石は柔らかく、素直に彫れてくれた。いつも仕上げは先生にお任せするのだが、今回はお世辞であろうが、褒められて、全く修正の仕上げもなく、気分よく終わった。わずか小1時間とはいえ、真剣に石と向き合い、ただ黙々と文字を彫るという静かな時間は得難いものだ。
 雨が降っているので、古本まつりとはいいながら殆ど客も歩いていない。通りのブースも出てなく、店の前にも棚さえなく、寂しい限りだった。早々に、大正時代に開店し、カレー専門店になったのが昭和50年という老舗の共栄堂に入る。私はポークカレー、彼女はチキンカレーだった。適度に辛く、ポタージュスープの甘みが辛さを緩和してくれる。後味がいい、サラッとしたカレーだ。ここ神保町は中華料理店と並び、何故かカレー屋さんが多い。
 古本屋さんも数軒覗いてみたが、雨なので鬱陶しく、ミロンガヌオーバに入る。ここは去年入ったラドリオの向かいにある、とっても味のあるタンゴの流れる喫茶店だ。客は我々以外にいなかったが、じきにチラホラ入ってきた。この街には昔ながらの独特な喫茶店がある。ここで貸し借りしている本の話(平野啓一郎、清水佑三、浅田次郎・・・)や野球、音楽、僕のブログの話など、一杯のコーヒーで2時間も時間を潰す。雨の日の喫茶店は世界と隔絶しているようであり、落ち着く空間だ。この日は神田共立講堂での「なごみーず」のコンサートが5時からある。雨の街を歩き回るのも不自由なので、更に、如水会館のJupiterで、デザートを食べながら時間を潰す。外は雨が益々強くなり、風も強く吹いてきた。台風が上陸するのか、些か不安になる。
 「なごみーず」については、長くなったので翌日分として分けて書くことにしました。