WBC連覇達成 今日もまた歴史的な日に

　何とも凄い一日だった。日本が遂に激闘の末、延長10回で韓国を下し、第2回WBCに優勝し、２連覇を達成することになった。ゲームは日本が先行し、韓国が追いついて来るというパターンであったが、リードされることは一度も無かった。ヒット数の差（日本15本VS韓国5本）が示すように、常に日本が押していたのだが、塁に走者は出すが、なかなか繋ぎ、返すことが出来なかった。だけど、先発した岩隈が8回途中までとてもよく踏ん張って、7回2/3を2点に押さえる。しかし、9回にダルビッシュが4球を2つ出した後、2アウトまで取るが、ヒットを打たれてしまい、同点３−３になり、あと一歩で勝ちであったが、試合は振り出しに。
　延長10回で、先頭の内川が今日3本目のヒットで塁に出る。稲葉の送りバントの後、岩村がレフト前ヒット。代打の川崎が倒れるも、2アウトランナー2・3塁で、イチローの出番。このシリーズ、イチローはまったく当たらず、打率も昨日までで1割台の不振で、さぞ苦しい、辛い時間を送ってきただろう。しかし、この日は初回先頭バッターでのヒット以降、3本のヒットを放っていた。ここで、韓国はイチローを歩かせず、勝負に出る。さんざんファウルで粘った後に、遂にセンター前のタイムリーヒットで、２者生還で、試合を決定づける５−３に。流石の千両役者、イチローはここぞという場面で、ぴっちり決めたのだった。ここが並の選手と違う、由縁だろう
　今日は木更津にある会社の工場竣工記念で、工場見学とパーティーがあり、京葉線特急さざなみに乗り、出かけたのだった。お蔭で、10：30開始の試合を始めから、列車で観ることができた。パーティーの待ちの時間も、専らワンセグを観ていた。周りを見ると、みんな同じようなことをしていた。また、友人が試合速報ということで、展開のあった度に、携帯にメールで配信をしてくれた。なので、途中経過は心配ながらも、押さえていた。しかし、パーティーの最中に、3−3に追いつかれ、延長に行き、ハラハラする場面は見ないで済んだ。最後、10回裏をダルビッシュが抑え、優勝が決まった時は周りの人たちと握手をし、ワインで乾杯した。
　イチローが最後、美味しいところを持っていった感があるが、内川が実にいい働きをしており、陰の功労者である。今日3安打で猛打賞であるが、実にいい場面で打っている。また、器用な内川は先日までは内野を守っていたが、今日はレフトでいい守備も披露した。チェ・シンスのソロホームランの後、内川がショートバウンドを逆シングルで好捕するファインプレーで2塁打となる当りを刺した。これが、岩隈を助け、ゲームを緩ませなかった。流石に、シーズン.378を打ち、右バッターの最高打率記録を作っただけはある。
　また、杉内はこの日8回2アウトから打者一人にしか投げなかったが、このシリーズ通して、5試合に登板したが、1本のヒットも許していない。この記録を知って、ぶったまげた。今日、わずか1人でダルビッシュに交代したか、杉内を続投させても良かったのでは。分からない場面だった。杉内ならば、あっさり9回で勝ったのではなかったか。また、村田に代わっての、栗原の召集、今日のスタメン出場もよくわからなかった。案の上、チャンスを2度潰してしまった。昨日、当たった川崎がいるではないか。何はともあれ、粗捜しをすれば、幾らでもあろう。しかし、日本は実力で優勝したのだ。今日はめでたい日で、細かいことはどうでもいいか。王監督を継いで、相当なプレッシャーがあっただろうに、見事２連覇を果たせた、原監督に拍手を送りたい。
　今回もWBCをしっかりと観たのだけど、感じたことは”諦めないことの大事さ”である。野球は失敗することの方が多い。特に攻撃面での打者はそうである。ミスは当然出る。だけど、諦めずに頑張り続けることで、最後にはいい結果が待っている、のではないかと勇気を貰えた気がする。