神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

落合と原

macky-jun2010-10-23

  中日ドラゴンズが巨人を下し、CSファイナルステージを第4戦で征し、日本シリーズに出場が決定。今日の試合も昨日の負けてしまった第3戦(2-3)に続き、とても厳しい戦いだった。元巨人の小田のタイムリーで2-0とした後、45歳の老兵山本昌を、同じく元巨人にいた河原がリリーフし好投した。この日の最大の貢献者だったかもしれない。崩れそうなタイミングでしっかり立て直した。そして、2−0のリードであっさり勝利かと思えたが、鉄壁の筈のストッパー高橋、浅尾がそれぞれ打ちこまれ、3-3の同点に。疲れる試合だ。だけど、・・・面白い。最後は元西武の和田のサヨナラヒットだった。いや〜、実によかった!中日ファンとしては最高のエンディングでした。
 落合になってから、リーグ優勝は3回目、日本一にも1回なっている。だけど、リーグ優勝して、CSシリーズを征して、日本一になったことはない。落合はどうしてもこれがやりたいのだと思う。プロ野球監督であれば、誰でもそうであろう。2年前にWBCの監督就任を要請されながら断り、またドラゴンズから一人も代表を出さないなどした為に、落合は”非国民”扱いをされた。その位中日としてのリーグ優勝に拘った。中日ドラゴンズという球団から優勝を請け負った、徹底的なプロ監督なのだ。だから、人気者などになる必要はなかった。どんなにマスコミから叩かれ、非難されても気になどしない。それが”職人”落合の真骨頂なのだ。
 WBC監督に替わりに就任した原監督を悪く言うつもりは全くない。原監督は立派だった。第1回を優勝した偉大なる王監督の後を継いで、大変なプレッシャーな中で連覇を果たした。また、ペナントレースでもリーグ優勝を果たした。名監督の一人に加わったと思う。同年代から名監督となる野球人が生まれたのは誇らしいことだ。
 近藤唯之というプロ野球の話を数多く書いた人がいた。野球選手の裏面史のような裏事情も含め、深く掘り下げた内容が面白く、よく読んだものだった。「プロ野球トレード光と影」「引退そのドラマ」「プロ野球監督列伝」「比較野球選手論」「戦後プロ野球50年」「勝負師語録」・・・。最近は書店でも見かけなくなったけど、まだ書いておられるのだろうか。父親年代の年輩の人なので、もう筆は置いておられるかもしれない。現役時代の落合も原も、ちょっと登場するだけだが、古い野球ファンにとっては面白い本の数々である。