神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

日韓の熱き一日

macky-jun2012-08-11

 この日は日本韓国の双方にとってとっても歴史的な一日となった。前日(8/10)、韓国の李明博(イミョンバク)大統領が突然竹島(韓国名:独島)に上陸した。同島は日韓両国が領有権を主張する国境問題としてとってもセンシティブな島だ。現職大統領としての竹島上陸は初めてである。寝耳に水のような不意打ちを喰らった形となったが、この日を狙ったのは何故か?日本が消費税法案を参議院で可決、成立し、これに現政権がかかり切りになっていると思ったからか。1年ごとに変わる日本の政権、しかも民主党の弱体政権の足元を見てきたからか。直近でもロシアのメドベーチェフ大統領が千島列島を訪問し、日本を挑発してきたばかりだ。中国は常に虎視眈々と尖閣諸島を狙っており、事あるごとに問題を惹き起こしている。日本政府は周辺国家からの領土侵犯に舐められきっているのだ。
 そもそも竹島問題が何故発生したのか、歴史的に追っかけてみる。1905年に日本は島根県への編入閣議決定し、2010年の日韓併合ではそれ以前からの日本領として、朝鮮総督府の管轄に移さなかった。戦後「日本が植民地支配し放棄する地域として竹島を入れるように」との韓国の連合国への要求は「かつて朝鮮の一部として取り扱われたことも領有権の主張が為されたことも決してない」と拒否され、日本領として残されることをサンフランシスコ講和条約で決定された。にもかかわらず、韓国は同条約発効直前の1952/1に、当時の大統領が李承晩ラインとして一方的に設定し、54年には武装要員を常駐させ、竹島を実効支配した。日本政府はこれまで二度、国際司法裁判所(ICJ)に付託を提案してきたが、韓国側に拒否され続けており、実現していない。喧嘩や争いの類は第三者に客観的に任せ、調停して貰うのが妥当な解決方法である。そして、ICJという組織はまさに国際的な領土問題を解決する為にできた組織である。なんで韓国は大人な解決が出来ないのかと思う。以降、竹島の領土問題は解決していない。
 折しもこの翌日(8/11)、ロンドンオリンピックの男子サッカーで三位決定戦が両国の間で行われた。このタイミングで両国にとってこの種目での初のメダルを争うことになった。前半、無得点の時には苛立った韓国のラフプレーが目立ったが、カウンター攻撃で2点を献上してからは、日本チームが闘争心を失ってしまったかのように情けなくなってしまった。試合は0-2で負けてしまい、メダルも逃してしまった。実に昨日からこの国にはやられっ放しで、日本人としてはさぞやフラストレーションが全国ベースで溜まったことだろう。
 このゲームには試合直後にMFの朴鍾佑選手が「竹島(独島)の韓国領有を主張するメッセージを掲げ、大問題に発展するおまけが付いた。オリンピックという神聖なスポーツの場に政治問題を持ち込んでしまったのだ。朴選手がどの程度ことの大小を認識していたかはわからぬが、勝った喜びでつい調子に乗ってしまった。愚かなことである。同選手は表彰式もインタビューも欠席させられた。同選手のメダル剥奪となるのか、更に大きな問題(韓国の銅メダル取り消し→日本の繰り上げ銅メダル:あり得ないか〜(笑))に飛び火するのか、現在IOCで議論中である。
 しかし、この日の夜(日本時間19時)に行われた女子バレーが鬱憤を晴らしてくれました。男子サッカー同様に、3位決定戦を韓国とメダル争いをすることになったのです。試合は秘密兵器の迫田さおりの大活躍でセットカウント3-0の完勝でした。この一日の日韓問題のフラストレーションを見事に晴らしてくれた勝利でした。それにしても日韓に揺れたとっても熱〜い一日でした。