本に出会うも人に出会うも運命か
今日は何を書こうかと迷うことが多くなってきた。世界ではいろいろなことが起きている。中国との尖閣列島紛争はもはやあっという間に古くもなった話題だが、北朝鮮のヨンピョン島攻撃、アイルランド危機、そこから連鎖していくかもしれないポルトガル、スペイン、イタリア危機・・・。いま漸く議論されだしたTPP問題、日米外交文書が暴露されたウィキリークス問題、米国での大規模インサイダー事件、海老蔵殴打事件(違うか!)・・・。
日々暮らしていると、周りの環境は常に変わり続けている。その変化に合わせ、思ったことを徒然なるままに書いてきた。しかし、最近は本業の経済・金融の話題は鳴りを潜め、軽い話題に傾斜しているようだ。それは自分の気分だからしょうがない。
先日の「ノルウェイの森」のブログを読んで、主人公と同じ姓の友がメールをくれた。
「本当に不思議なくらいだよ。上巻読み終わったところだよ。実は俺も村上春樹は初めてなんだ。 こういう恋愛小説は書評したらいけないし、人に勧めたらいけないよ。 時がくれば、読み手が出会う運命的な本だと思うよ。読まなかったのも運命。人と人との出会いに近いかもしれない。すべての人に出会えないように、すべての本に出会える訳ではないから。 本当はブログに書き込みするべきかもしれないけど、それも違うかもしれないと思いメールしました。忘年会で会えるのが楽しみになってきました。では… ワタナベより」
なんとも、偶然!お互いに映画公開直前に、知ってか知らずかミーハー丸出しで、こうして若者向け?の恋愛小説を読んでいる50代のオヤジ。しかも全く同じタイミングで、俺も上巻を今日読み終わった。あまりにも身近にいたぞ、ということでただただ笑ってしまいました。これも40年近くも付き合ってきた腐れ縁でしょうか。類は友を呼ぶというのが相応しい言葉でしょう。
敢えて断りもせず、紹介させて貰ったが、ブログに書いた記事に対し、コメントやメールを頂けるというのはとても嬉しい。それは親しい友であっても、普段何気なく会っていながらも、活字という形をとると、また味わいが違うものである。深く心に届くのだろうか。こうしたメールで感想をいただける人が、私の周りには少なからずいるのは嬉しいことだ。コメントでなくメールというのは、恥ずかしがり屋なのだろうか?公衆に曝さず、私にのみ言いたかったのだろうか?「本に出会うも人に出会うも運命」しっかり心に浸みわたった言葉でした。