神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

久々の大きな買い物

macky-jun2013-12-31

  一年があっという間に過ぎ去ろうとしている。今年もいろいろなことがあった。良いことも良くないこともたくさんあった。思い返せば自然な流れとして受け止められ、収斂していく。さて今年一番の出来事といえば、10年ぶりに車を取得したことだ。正確には2004年2月に約10年間乗っていたパジェロを手放してからだから、新車を購入したのは実に20年ぶりになる。久しぶりに買った車は初めて出会う機能がいっぱいあり、驚き、感動に近い思いをした。何しろ93年車のパジェロにはカーナビもETCも付いていなかった。
 購入した車は息子一押しのSUBARU FORESTERだ。2.0XT EyeSightというターボ車を選んだ。いま話題の衝突防止装置の付いているあの車である。三鷹ショールームでFORESTERとLEGACY OUTBACKとXVの3車に試乗し、翌週に本郷の本社営業所で契約を交わした即行即決だった。9月の中間決算期末ということもあり、思い切った値引き条件も引き出すことが出来た。とは言え、当初予算を50万円程オーバーする久々の大きな買い物となった。10年前にパジェロを手放した時は泣く泣く、妻の提案を呑んだのだったが、車が無くなってからはさほど不便を感じなかった。実家に帰ったり、遠出したり、大きな荷物を運ぶ時はレンタカーやカーシェアリングを利用した。毎回、いろいろな車に乗れるのは楽しみでもあった。ゴルフに行くときも電車で行き、送迎バスに乗った。車を持っていないと誰かが親切にも乗せてくれるのだった。そもそもゴルフからも遠ざかっていた。そんなことで私自身は車の必要性を感じなくなっていたし、車に関心もすっかり無くなっていたのだった。
 しかし、我が家に車が来てからもうじき3カ月となるが、FORESTERは大活躍をしている。車は子供が幼少の時や親の介護が必要となった時、とても重宝するようだ。すなわち我が家にとってこの10年間はちょうど車を必要としなかった時期なのだった。そして今が再び必要な時なのである。ステージによって家も車も変わっていくのだろう。
 私はこれまでいろんな車に乗ってきた。ここらで私の車遍歴を披露させていただく。このブログ初登場である。大学4年で就職も決まった頃、初めて車を買ってもらった。Civic CX-Sというコンパクトだけどスポーティーな車だった。初めて自分の車を持ち、有頂天にも車で通学するようになった。次にCelicaXXという当時スペシャリティーカーと呼ばれたミーハーな車を中古で買った。新潟の大自然を走り回り、東京との往復でかなりの距離を走った。ドイツに行くことになり、中古のBMW313iを8000DM(当時64万円)で買い、約1年間乗り、4000DM(32万円)で売却した。この車ではスイスにもオーストリアにも行った。アウトバーンで時速200kmで疾走したこともあった。この時は心臓がバクバクしたが、私のBMWを追い越していくPORSCHEがあったのには驚いた。まさに時速無制限のアウトバーンだ。
 日本に戻ってからは実家にあったSKYLINEに乗ったが、次にSKYLINE GT-STを新車で購入した。この車はとても走りがよかったが、この頃家族でスキーに嵌まっており、2年程でRV車に乗り換えた。それがPAJERO EXCEEDだった。ディーゼル車でパワーは無かったが、3段シートの7人乗りで、スキー道具をたくさん積んで、移動する我が家にはぴったりの車だった。そんなことでPAJEROとは10年超も付き合うことになった。RVは今ではSUVと呼ぶ。結局、今回もSUVのFORESTERを購入した。乗り手が3人もいる我が家は誰かが毎日のようにFORESTERを運転している。家族が一人増えたような、居住空間が一部屋増えたかのようだ。
 
 

(19) ゴルフクラブは相場商品か

macky-jun2013-11-23

 私はゴルフに関しては元来道具派ではなく、練習派であった。ドライバーですらこれまで自分で購入したのはわずか2本である。しかも現在愛用しているのは10数年前に購入したキャロウェイのホークアイという、当時としては流行った多少腕自慢の尖がったクラブだ。シャフトはStiff、ロフト10度のクラブで今のクラブから比べると大きさが2/3程度のヘッドであり、最近では同伴競技者から「スプーンで打つんですか」と言われることもある。
 その私のドライバーの飛距離がめっきり落ちてきた。若い頃はドラコン常連の飛ばし屋であった。先日、体格のいい若者に50YDも置いていかれたことがあった。68歳のローシングルのお爺さんにも飛距離で負けてしまった。これは何かの間違いだろう。長年使っているのでシャフトがへたったか、10数年前のコンペ賞品で貰ったボールなので劣化したかと理由を外部要因に求めた。決して筋力や体力の衰えだと考えない処が、素直でない私らしい。
 漸くぶりにドライバーを更新しようかという気になった。今使っているホークアイと同じキャロウェイのRAZR FITを狙っている。注意をしてネットを見ていると、ゴルフクラブが相場商品だということがわかった。近くのビクトリアでは39,800円、新橋の安売り店Jyper'sで32,800円。元値は69,800円だったようだ。今日、ゴルフ5の広告を29,800円で見つけたが、ネットで調べると更に安く売っている。しかも11月に入ってから価格が1万円も急落している。新製品の販売にもよるのだろうが、出て1年以内のクラブの価格がドラスティックに変動するのには驚く。ネットでは相場商品の如く、日々価格が変動する。ゴルフクラブなどの商品は専ら下落していく。
 リアル店舗では価格が後追いとなるので、安心と引き換えにどうしても消費者は高いものを買わされる。最近はネット価格にも対応した価格交渉がリアル店でも出来るようになったが、この為リアル店舗の収益が悪化していると言われる。あのヤマダ電機が13/4-9の中間決算で赤字転落をしたのだ。リアル店舗では実在の店舗を構え、賃貸料、人件費等の運営コストが高く、どうしてもネット店舗のコストには敵わない。
 ネット店舗で伝えられる情報の多さにも驚く。消費者のレビュー、口コミ、製品スペック、ランキング、価格推移表など、消費者の気になる情報が効率よく、システマティックに提供される。このEC(ネット商店)の勝者がアマゾンであり、楽天であり、価格コムだ。それぞれにビジネスモデルは違いながら、高成長を続けている。ECは当初、消費者のバリアとなっていた決済の不安を解消させたことが大きい。確かに詐欺まがいのサイトもあったり、楽天優勝セールに見られた値付けのいい加減さなど問題点も多い。しかしながら確実にリアル店舗の収益を奪っているのは間違いのない事実である。何しろリアル店舗の商売に身を置く、この私自身がネットでの購入にどんどん傾斜しているのであるから、止めようのない流れであろう。

Paul McCartneyにようやく会えた

macky-jun2013-11-21

 Paul McCartneyの東京ドームでのOut Thereコンサートに行ってきた。Beatlesの生き残り2人では、Ringoはあまり音楽活動を積極的にやっていないので、今聴けるBeatleはPaulをおいて他にいない。Beatlesに初めて出会ったのは14歳の頃なので、40年以上も昔の話だ。1970年のちょうど解散の頃だった。街では「Let it be」のメロディーが流れていた。
 コンサートは19:20頃、遅れてスタートしてから22時過ぎまで38曲。この間、アンコール以外はぶっ続けで水も飲まず、真直ぐ立ってエネルギッシュに歌い、演奏し続けた。Beatlesナンバー、Wingsナンバー、そして10月に出したばかりのニューアルバム「New」からも4曲。声も出ていたし、何より細くて長い足、細身でもちろん腹など出ていないのだ。なんとも若々しい71歳である。
 馴染みの曲のオンパレードで最高に盛り上がった。Linda、John、Georgeへのトリビュートソング、意外だったのはジミー・ヘンドリクスへのトリビュートがあったこと。どれも感動的な曲ばかりだったが、初めて聴いて虜になった「Let it be」がやはり素晴らしかった。不思議なことに何度聴いても新鮮な曲である。これまでもどんな時でも「Let it be」(なすがままに)という優しい言葉に癒されてきた。傷ついた心、辛い状況にある自分を励ましてきてくれた。今またこの美しいメロディーと共に、じっくりとこの言葉を胸に刻みたい。
 
 

夢とは何か

macky-jun2013-10-26

 中学の同窓生森田泰弘君がプロジェクトリーダーとして関わった先月のイプシロン打ち上げ成功を祝し、母校目黒11中で講演会が行われた。在校生やその父兄に対して行われたものであるが、母校OBもOKとのことで、同窓生も20数名が駆け付けた。中学生向けにブレークダウンした分かり易い話であったので、科学音痴な俺にもちょうどよかった。イプシロン打ち上げに至るまでの苦労話が主体であったが、この中でモンタが言いたかったことは「夢」についてである。
 中学2年の時、ミュンヘンオリンピックで金メダルを獲ったバレーボールの嶋岡選手がメダルを下げ、母校で凱旋講演を行った。モンタはそれがよっぽど印象に残っていたとみえ、自分もいつの日にか自分の世界で金メダルを獲ろうと決めた。彼の夢はサンダーバードのようなロケットを打ち上げることだった。一緒に野球をやっていたその頃はそんな話を聞いた記憶はなかったが、彼にとってはだんだん現実の世界になっていった。大学院で博士課程に進み、彼は宇宙工学の研究者となり、JAXAに就職した。途中、M5の打ち切りなど挫折も味わってきたが、そんなことで弱音を吐くこともなく、持ち前の明るさで今回の偉業を成し遂げた。中学生の子供たちに「夢を何でもいいから持って欲しい」と語りかけた。
 家に帰って来てから、果たして自分にとっての夢とは何だったのだろうかと考え込んでしまった。というのは夢がはっきり浮かんでこなかったからだ。サンダーバードは大好きで、いまだに棚にはサンダーバードが何体も並んでいる。子供時代に買って貰えなかったサンダーバード基地を大人買いしたことすらある。同じサンダーバード好きでも俺はそのレベルで満足してしまい、「サンダーバードのようなロケットを打ち上げたい」などとは全く考えなかった。鼻っから無理だと諦めてしまったし、そもそもそんな関心すら湧かなかった。
 そうなれば俺にとって子供の頃の夢は何だったのだろうか。昔の文集を見れば、将来の夢や職業として「日刊スポーツの野球番記者」とか「切手会社の社長」とか書いてある。当時の関心事から短絡的に書いた夢というか、文集を作るに際し書かされた夢という感じである。モンタ君の壮大で深遠な夢とはとても大きな隔たりがあり、とても恥ずかしい気がする。夢や希望があれば、それに向かって実現しよう、近づこうと努力する。たとえ実現できなかったとしても、それに向かった自分に満足するであろう。
 果たしていまの自分は何か夢を持っているだろうか。これでも小さな夢は幾つか持っている。しかし、人前で披歴するようなものではないと思っている。夢とは自分の心の中にずっと仕舞い続けておくものであろう。モンタのように実現した人は堂々とそれを披露すればいいのだと思う。
 

2020年東京に決定

macky-jun2013-09-08

  遂に東京でのオリンピック開催が決まった。今朝5:00のことだ。マドリッドイスタンブールと競ってきた招致レースは前回2016年の反省もあり、あらゆる点で東京の優位は万全と思っていた。しかしながらここ最近、福島原発の汚染水問題がクローズアップされてきて、混沌としてきた。マドリッド優位との報道もあったが、ふたを開けてみたら、東京の圧勝だった。
 1964年の開催以来だから、実に56年ぶりになる。客観的に見れば、都市の成熟度、経済力、国際スポーツ大会の開催能力などなど、東京にはほかの2都市は遥かに及ばないだろう。トルコ初のオリンピックとなるイスタンブールは、2016年に決まっているリオデジャネイロの建設準備が遅れていることが委員たちの懸念材料にもなったようだ。また、パリが前回の1924年から100周年で、次回2024年を狙っているとも言われ、今回マドリッドが当選すれば、2大会連続で欧州はありえないから、フランス関連票が東京に流れたのではないだろうか。
 さてコンパクトな大会を目指す東京は湾岸エリアに施設を集め、老朽化した国立競技場は超近代的な施設に生まれ変わり、道路や鉄道も再整備されるようだ。半世紀以上前の前回大会以来のインフラ建設が行われ、都市が再び生まれ変わるようだ。いっそのこと、湾岸エリアにカジノも持ってきて、一大エンターティメントの街に生まれ変わらせるのもいい。2020年に東京がどれだけ変貌しているのか楽しみである。
 経済的に中国にGDPで追い抜かれ、領土問題や歴史認識で中国・韓国に苛められている近頃の日本。失われた20年以降、自信をすっかり失った日本。五輪の開催で暫くぶりに世界中から注目を集めることになる。今回のプレゼンテーションでは、東京の「おもてなし」の心をアピールしていた。日本人の美徳である「おもてなし」の心、ホスピタリティーの精神を世界の人々に分かって頂ける好機である。成金の隣人に経済力や軍事力や人口だけでなく、国としての質の高さを証明する格好のチャンスが来たと思う。今回の五輪開催決定は経済効果は兎も角として、日本人としてのプライドを復権するまたとない機会となったようだ。

(18)ゴルファーとしてありたい姿

macky-jun2013-08-21

 飛ばすけど、 自慢しない人。 スコアを追及するが、 同伴者を楽しませる人。 スイング理論を深く考えるが、  スロープレイはしない人。 クラブにはこだわるが、  言い訳をクラブのせいにしない人。 結果も大事だが、  球筋にこだわる人。 大人の分別を持つが、 子供のように楽しめる人。 上質なものは好きだが、  贅沢は嫌いな人。 自分には厳しいが、  キャディさんには優しい人。 ゴルフ中も素敵だが、  アフターゴルフはもっと素敵な人。 自分のバーディに喜ぶけど、  同伴者のバーディにも喜ぶ人。
 ゴルファーについての素敵な言葉をお届けいたします。残念ながら、私の言葉ではなく、京都のさるベンチャー系のゴルフクラブメーカーの広告のパクリです。
 最近、再びゴルフに熱くなってきており、先週末には52°のキャラウェイのウェッジを買ってしまいました。これで苦手のアプローチを克服したいです。今週末、大学時代の先輩とホームコースでラウンドします。こんなゴルファーになれるよう人間力を磨きたいものです。 

イプシロンを知っているだろうか

macky-jun2013-08-19

 イプシロン計画というのをご存知だろうか。今月27日に打ち上げられる国産の新型ロケットである。しかも打ち上げ費用を従来の半分以下の30億円台まで切り詰めた倹約型ロケットとして注目を集めている。デジタル化が進む中でロケットも例外ではなく、イプシロンでは機体の格段に人工知能を搭載している。技術者に代わり人工知能が点検を終えるとパソコンに通信で伝える。人間は画面に表示されるOKを確認して発射ボタンを押すだけだ。
 点検と管制をパソコンでのモバイル管制にした為、かつてのM-Vでは100人がかりで42日かかっていた準備作業が、わずか2人で7日間で済むようになった。打ち上げ費用を省力化できたポイントがここにある。また他のロケットとの部品の共通化やシンプル化により部品数も減らした。プラモデルのように組み立てられるロケットの第一歩となった。
 このプロジェクトのリーダーはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の森田泰弘氏だ。実はこの森田氏は私の中学の同級生、しかも野球部を一緒に立ち上げた仲間だ。4番でファーストの我がチームの頼もしい強打者だった。このブログにもモンタやM君の名前でこれまで何回も登場している。モンタがJAXAでロケットを打ち上げていたのはもちろん知っていた。なにしろ年に1回以上は会っていたのだから。しかし、彼から詳しい事は聞いてなく、新聞に報道されて初めて知ったのだ。奥床しい彼は人前で自慢などすることはなく、いつもトボケていたので、こんな偉大な仕事をしているとは露知らずだった。ともかくこのイプシロンは現在とても注目されているようだ。
 イプシロンといえば思い出すのは、手塚治虫鉄腕アトムに出てくる「地上最大のロボット」に登場するロボットの名前だ。悪者ロボットプルートが次々に世界中の有力ロボットに挑戦し、破壊していく。その中でオーストラリアの光子エネルギーロボットがイプシロンだった。心優しき、子供たちにも慕われるロボットだったが、雨の日の対決でやられてしまう。モンタも覚えていて、こんな命名をしたのだろうか。
 昨年、日経新聞で現在最も注目されている科学技術の特集があり、その筆頭に彼が顔写真入りで紹介されていたことがあった。イプシロンは日本の宇宙科学技術の優秀さを示すもので、今後、海外にも輸出できる有力な技術であり、我が国にとっても有望な産業となるかもしれない。大学以来、研究一筋でコツコツと積み上げてきたモンタのイプシロンがもうじき日の目を見る。とても楽しみである。