神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

2020年東京に決定

macky-jun2013-09-08

  遂に東京でのオリンピック開催が決まった。今朝5:00のことだ。マドリッドイスタンブールと競ってきた招致レースは前回2016年の反省もあり、あらゆる点で東京の優位は万全と思っていた。しかしながらここ最近、福島原発の汚染水問題がクローズアップされてきて、混沌としてきた。マドリッド優位との報道もあったが、ふたを開けてみたら、東京の圧勝だった。
 1964年の開催以来だから、実に56年ぶりになる。客観的に見れば、都市の成熟度、経済力、国際スポーツ大会の開催能力などなど、東京にはほかの2都市は遥かに及ばないだろう。トルコ初のオリンピックとなるイスタンブールは、2016年に決まっているリオデジャネイロの建設準備が遅れていることが委員たちの懸念材料にもなったようだ。また、パリが前回の1924年から100周年で、次回2024年を狙っているとも言われ、今回マドリッドが当選すれば、2大会連続で欧州はありえないから、フランス関連票が東京に流れたのではないだろうか。
 さてコンパクトな大会を目指す東京は湾岸エリアに施設を集め、老朽化した国立競技場は超近代的な施設に生まれ変わり、道路や鉄道も再整備されるようだ。半世紀以上前の前回大会以来のインフラ建設が行われ、都市が再び生まれ変わるようだ。いっそのこと、湾岸エリアにカジノも持ってきて、一大エンターティメントの街に生まれ変わらせるのもいい。2020年に東京がどれだけ変貌しているのか楽しみである。
 経済的に中国にGDPで追い抜かれ、領土問題や歴史認識で中国・韓国に苛められている近頃の日本。失われた20年以降、自信をすっかり失った日本。五輪の開催で暫くぶりに世界中から注目を集めることになる。今回のプレゼンテーションでは、東京の「おもてなし」の心をアピールしていた。日本人の美徳である「おもてなし」の心、ホスピタリティーの精神を世界の人々に分かって頂ける好機である。成金の隣人に経済力や軍事力や人口だけでなく、国としての質の高さを証明する格好のチャンスが来たと思う。今回の五輪開催決定は経済効果は兎も角として、日本人としてのプライドを復権するまたとない機会となったようだ。