神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

(19) ゴルフクラブは相場商品か

macky-jun2013-11-23

 私はゴルフに関しては元来道具派ではなく、練習派であった。ドライバーですらこれまで自分で購入したのはわずか2本である。しかも現在愛用しているのは10数年前に購入したキャロウェイのホークアイという、当時としては流行った多少腕自慢の尖がったクラブだ。シャフトはStiff、ロフト10度のクラブで今のクラブから比べると大きさが2/3程度のヘッドであり、最近では同伴競技者から「スプーンで打つんですか」と言われることもある。
 その私のドライバーの飛距離がめっきり落ちてきた。若い頃はドラコン常連の飛ばし屋であった。先日、体格のいい若者に50YDも置いていかれたことがあった。68歳のローシングルのお爺さんにも飛距離で負けてしまった。これは何かの間違いだろう。長年使っているのでシャフトがへたったか、10数年前のコンペ賞品で貰ったボールなので劣化したかと理由を外部要因に求めた。決して筋力や体力の衰えだと考えない処が、素直でない私らしい。
 漸くぶりにドライバーを更新しようかという気になった。今使っているホークアイと同じキャロウェイのRAZR FITを狙っている。注意をしてネットを見ていると、ゴルフクラブが相場商品だということがわかった。近くのビクトリアでは39,800円、新橋の安売り店Jyper'sで32,800円。元値は69,800円だったようだ。今日、ゴルフ5の広告を29,800円で見つけたが、ネットで調べると更に安く売っている。しかも11月に入ってから価格が1万円も急落している。新製品の販売にもよるのだろうが、出て1年以内のクラブの価格がドラスティックに変動するのには驚く。ネットでは相場商品の如く、日々価格が変動する。ゴルフクラブなどの商品は専ら下落していく。
 リアル店舗では価格が後追いとなるので、安心と引き換えにどうしても消費者は高いものを買わされる。最近はネット価格にも対応した価格交渉がリアル店でも出来るようになったが、この為リアル店舗の収益が悪化していると言われる。あのヤマダ電機が13/4-9の中間決算で赤字転落をしたのだ。リアル店舗では実在の店舗を構え、賃貸料、人件費等の運営コストが高く、どうしてもネット店舗のコストには敵わない。
 ネット店舗で伝えられる情報の多さにも驚く。消費者のレビュー、口コミ、製品スペック、ランキング、価格推移表など、消費者の気になる情報が効率よく、システマティックに提供される。このEC(ネット商店)の勝者がアマゾンであり、楽天であり、価格コムだ。それぞれにビジネスモデルは違いながら、高成長を続けている。ECは当初、消費者のバリアとなっていた決済の不安を解消させたことが大きい。確かに詐欺まがいのサイトもあったり、楽天優勝セールに見られた値付けのいい加減さなど問題点も多い。しかしながら確実にリアル店舗の収益を奪っているのは間違いのない事実である。何しろリアル店舗の商売に身を置く、この私自身がネットでの購入にどんどん傾斜しているのであるから、止めようのない流れであろう。