神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

黄昏研修に

macky-jun2011-11-12

  先日、1泊2日の研修に参加した。私くらいのシニアな行員になると研修に出る機会は殆どないものだが、約8年ぶりの研修参加である。その研修の名前も「シニアプランセミナー」、俗に「黄昏研修」と我々の間では呼ばれている。47歳以上の転籍対象間際の黄昏世代の行員を対象にしている。
 私の場合、本来であれば数年前に受けている筈であるが、この春までプロ職という職階であったので対象になっていなかったからだった。プロ職制度というものが無くなって、急遽受講対象者となったのだった。行ってみると約40名の参加者の中で、案の定、私が最長老であった。
 銀行員というのは50歳を迎えると、第2の職場に転籍となり、一般の事業会社に比べ、実質的な定年が10年も早いのだ。この第2の職場で働くことをセカンドキャリアと呼んでいる。更に60歳を超えてからをサードキャリアとも呼んでいる。研修内容はセカンドキャリアに向けて自分自身を見つめ直し、今後のライフプランを考えるというものである。
 初日は、退職金や年金制度の説明があり、60歳以降の長期家計プランをシミュレーションするというものだ。事前課題として自分の家庭のB/Sシートを作成することになっていた。一番気がかりなキャッシュフローがどうなるか、というもので、仮に60歳からは夫婦共に働かず、年金(厚生年金・企業年金)のみで生活した場合の収支を考えるものだ。
 私の場合、厚生年金が一部63歳で、満額が65歳から支給されることになっているが、今の日本ではその通り支給されるかわからない。10年の間にはインフレが起きるかもしれない。そんなことは捨象し、取り敢えず試算してみる。贅沢さえしなければ何とか回っていくことになっており、少しはホッとする。だけど、生活費の前提はこんなものでいいのか。50代のこれからの収支がどうなるのか。子供の年齢や住宅ローンの有無で各自のキャッシュフローも変わっていく。
 さて、この研修は2日目にライフプラン作りというものがあるが、だいぶ長くなったので、これについてはまた後日書くことにしよう。