神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

なごみーずに感激

macky-jun2010-10-31

 「なごみーず」は伊勢正三(元かぐや姫、風)、太田裕美大野真澄(元GARO)が結成したシニア音楽ユニットである。ユニットということから長い活動を予定はしていなかったようだが、既に6年間、190回以上のコンサートを全国ベースで行なっている。この3人は70年代を中心に大活躍した面々だ。この日のライブは「懐かしの学園祭 in 神田共立講堂」と題され、神田古本まつりの催しの目玉として行なわれた。予想通り我々周りか少しシニア世代の聴衆ばかりだったが、台風到来という天候にもかかわらず、満席だった。
 ここ神田共立講堂は、伊勢正三にとってはかぐや姫の解散コンサート、大野真澄にとってもGAROの解散コンサートが75、76年頃、それぞれ開かれた思い出の場所だったようだ。古めかしい講堂の我々の席はへ列の27、28番。今どき、”いろはにほへと”順の座席番号というのは極めて珍しかろう。また、狭い会場の狭い座席が、ステージとも観客同士とも距離感が近く、一体感を生んでいた。「なごみーず」としての新作と彼らの往年の名作を交え、坂崎幸之助アルフィー)がナビゲーターとなり、時に演奏に参加し、メンバーたちの軽妙なトークを楽しみつつ、ライブは進んだ。我々はフォーク世代でもあったし、太田裕美については先日述べた通りなので、とても懐かしく、楽しかった。http://d.hatena.ne.jp/macky-jun/20100815/1281845773
 冒頭3曲目に3人での「さらばシベリア鉄道」がいきなり登場したのには驚いた。3曲歌い、その後、各ソロのパートで、二人ずつ絡んだりし、最後に全員での演奏になった。大野真澄の声のよさと、伊勢正三の作った曲は名曲揃いだということと、太田裕美はなかなかどうして歌がうまいぞと認識したことが、この日の印象だった。還暦を迎えた大野は声量があり、終盤の「学生街の喫茶店」には強く心を動かされた。伊勢は「海岸通り」「雨の物語」「なごり雪」「22歳の別れ」・・・等を歌った。アコースティックギターのテクもなかなかだった。
 太田は「青春の栞」「雨だれ」「君と歩いた青春」「初恋」「九月の雨」「木綿のハンカチーフ」を歌った。なごみーずバージョンのボサノバ調「九月の雨」は太田の歌が大人っぽく、とてもカッコ良かった。http://www.youtube.com/watch?v=uc1fEITafxc&feature=related昔よりも遥かに上手くなっているというのが、我々共通の感想だった。先般、太田裕美のCDを聴いていたら、妻や友人から散々なことを言われた。今の彼女の歌を聴いたら、決して恥ずかしくはないぞと思った。また、この年齢でこれだけ綺麗に可愛く保っているのも大したものだというのが、女性ならではのMilkyさんの感想だ。いずれにしろ、シニア世代が、年輪と共に若い頃には出せないような味を出して、更に輝いている姿には力づけられる。
 会場外に出ると、台風も通り過ぎたのか、静かになっていた。熱狂のライブの間に台風は何処かに行ってしまったようだ。ライブの感想を神保町のホッピーの飲める安居酒屋で、しばし熱く語り合ったのであった。
 ところで、このライブは11/28(日)のCSフジテレビNextで放映されるらしい。なごみーずファンの方々のブログを幾つか読んだが、この日のライブはこれまでで最高の出来だという声が多かった。残念なことに我が家はCSを観ることが出来ない(泣)。誰かこのCSライブを録画して頂ける、有難いお方はおられないだろうか?