神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

それが人生

macky-jun2010-01-27

 就活中の娘と、フジテレビ火9の新しいドラマ「泣かないと決めた日」をHDRの録画で観る。商社に入った新人の榮倉奈々ちゃんが、先輩たちにいじめられるという話なのだが、かなり極端な設定で、前にやった学園いじめドラマの「Life」の北乃キイのような役柄だった。指導担当も満足に教えず、いじめに加担するどころか、自分のミスをなすりつけるというかなり非人道的なドラマだった。「ありえね〜」と娘と言いながら観たのだが、こんな酷いドラマ流したら、今の大学4、3年生はビビっちゃって可哀想だなと思った。多少のいじめやしごきはあるでしょうが、さすがにここまではないでしょう。
 昨晩は昔の上司M氏と赤坂の沖縄料理屋「うさぎ家」で飲んだ。11月に1年後輩のM君を交え、飲んだ時は、結局M君の母上の介護問題に話題が集中してしまい、「お前の話を聞けなかったな」とのことで、誘って頂いたのだった。この間、私自身も親父が倒れたり、いろいろなことがあった。だから、尊敬できる上司に話を聞いて頂けるのはとても嬉しいことだったのだ。
 彼は会うと、まず必ず「家族は元気か」と聞いてくる。それが彼の習いとなっている。かつての部下ばかりか、その家族のことも把握して、しっかり記憶されている。このような上司は今日減っているように思う。私自身もそのようなことはできていない。だから、私も率直に父や母のことを相談できる。彼も実の母の介護で苦労された経験があるので、アドバイスは的確だ。そして、劇団にいた息子のこと、就活中の娘のこと、妻のこと、そして、私のことを聞いてくれる。彼は聞き上手だ。自分から自論をぶるようなことはしない。ご自身の体験をもとに、アドバイスをしてくれる。そんなM氏はいまコンサルティング会社の社長をやっている。彼にぴったり合った職務だろうと思う。
 昨晩、M氏からはいい話をいっぱい聞けたが、いくつか印象的だった話をご披露しよう。
「楽しいことも、苦しいこともある。それだから、たまにある楽しいことが嬉しいもの。現状にどう向き合うか。次々と問題は起きるもの。難問もある。思った通りには全く行かない。それに対峙し、考え、行動する。それが人生。朝起きると気が重い。だけど、何も予定がなく、何時までも寝ていられるのは寂しいもの。正解なんかない。何が良かったかも最後までわからない。」
「家族、身内にはストレートにモノを言ってはだめ。態度や行動で出す。気づいてもらう。子供はこちらが耐えて、待てるかだと思う。今の子は(我々の時代と比べて)5年は成長が遅れている。何がいいかはわからない。」
「運命と思って、すべて受けとめる。思った通りにはならない。だけど、そこで自分が何を気づいたか、思ったかということが大事である。準備して事にあたっても必ずしもうまくいかない。出たとこ勝負で腹を括った方が巧くいくこともある。」
「とにかく前向きに取り組む。うまく行かなかったら、行くまでやってみる。しかし、失敗してもいいではないか。取り組んだことに価値があるし、満足感もある。」