神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

西郷VS勝会談 江戸城無血開城

macky-jun2008-11-30

  今日は一日カラッと晴れて、気持ちの良い一日だった。午前中、日曜日課のジムにいつものように市ヶ谷まで歩いて通う。歩きながら、内村鑑三の「代表的日本人」を読み、エルガーの「威風堂々」をDAPで聴きながら、意気揚々と歩く。デイパックを背負いながら、書を読むさまはさながら、二宮金次郎。同書に登場する代表的日本人の一人だ。この書を今日読み返したのは、西郷隆盛。今日、NHK篤姫」でいよいよ江戸城無血開城で、有名な西郷VS勝会談が行われるので、にわかに西郷とはどんな人物だったのか、と振り返ってみたくなった。この書にはほかに、上杉鷹山中江藤樹日蓮上人が採りあげられている。この書は1895年に書かれたが、歴史の風雪に耐えて生き残ってきた書は格調高く、内容がある。
 本日の「篤姫」はクライマックスでもあり、幾つかの見せ場があった。江戸城無血開城を決めた有名な西郷VS勝会談、篤姫と家定公の亡霊との会話、篤姫の大奥女中を集めての大演説の場面。篤姫を演じる宮崎あおいは場面により、表情を変え、巧いと思った。家定公の亡霊との再会の場面では少女のような表情をしていた。家定を愛していたという心情がよく出ていた。一方で、勝海舟や大奥での演説場面では凛としたリーダーの顔をしていた。ドラマの上では、西郷VS勝会談では篤姫に宛てた斉彬公の手紙が決め手となったが、史実では実際のところどうであったかはわからない。ドラマでは天障院篤姫は殆ど将軍に代って、徳川幕府を取り仕切っているかのようだ。そもそも篤姫があのような役回りを果たしたのかはわからないし、今までは殆ど知られてこなかった人物である。原作者、脚本家の創作に依る部分が多いのだろう。歴史ドラマや小説はあくまでも史実をベースとしながらも、作者の創作と考えて、観た方がいい。
 過去の史実を証明してくれる人々はこの世に既にいないし、人によって色々な解釈があろう。現在いる人々の事実についても、人それぞれの見方が同様にある。真実は常に藪の中の世界にあるのかもしれない。