神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

色男、金と力は無かりけり

macky-jun2008-11-29

 気の合う仲間と楽しい酒が飲めて、同じ志を持つ仲間と仕事ができて、純粋に学び、成長したいと思う生徒に対して講義ができて、唯、それだけ揃えば、幸せなのではないだろうか。時には仲間とメールの交換をし、近況を報せあい、心の渇きを癒し、文学書や映画に涙する。一篇の詩に感動できるときもある。Saxophoneの甘い調べに、疲れを忘れ、そんなに多くのものは要らない。人生において、必要なものはそんなに多くはないのではないだろうか。
 ジムで逞しい外人のおっさんの後に、マシントレーニングをすると、奴の半分の重さも上げられない自分がいる。力がない。もう4年も続けているが、一向に力がついていない。いざ、この世が戦場と化して、殴り合いになればあっという間にやられてしまいそうな気がする。
 相変わらず、金はなく、いつもこの時期になると金繰りの心配をしている。金がない。考えてみれば、ずっと金が無かったのかもしれない。結婚は早かったし、子供もすぐ生まれたし、分不相応な所に家も買ったし、会社は統合され、待遇はグンと落ちたし、・・・。妻にはずっと苦労をかけてきた気がする。このまま、先も金とはあまり縁がないかもしれない。そもそもあまり金に対して執着が無いのがいけないのかもしれない。
 ”色男、金と力は無かりけり”という言葉がある。勿論、俺は色男でもないのだが、金も力もないのは事実のようだ。はたして男として、この自分に何の魅力があるのだろうか。そう考えた途端に、人生がとても寂しいものに思えてきたが、冒頭書いたように多くを望まなければ、ちょっとしたことも幸せの材料になりうる。そう自分を慰めつつ、芋焼酎「金時一刻」を飲みながら、Blue Note Jazzを聴く、晩秋の夜だった。