神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

久々にCrossoverの夜

macky-jun2012-12-29

今日12/29は昨晩の忘年会の酒も残っていたが、年賀状の残りを書き上げ、夕方4時から始まる「Live in Tokyo Crossover Night」に行ってきた。会場は先日IRフェアが行われた東京国際フォーラムのホールAという大ホールだった。Crossoverとは我々が20代の頃、夢中になったJazzとRockが融合した音楽のジャンルで、Fusionとも呼ばれている。この企画を知ったのは通勤の地下鉄南北線の中の動画CMだった。大人の音楽ファンが楽しめる企画として、10年前の2003/5に「Crossover Japan」として始まり、以降3年続き、久々に復活したのが今回の企画だ。
 この日のメンバーは凄くて、渡辺香津美ART FUSION、カシオペア3rd、高中正義SUPER BAND、ナニワエキスプレス鈴木茂、パラシュートの6つのバンドだった。特に渡辺香津美はその後もずっと聴いてきたし、高中正義カシオペアも好きだった。大学4年の学園祭にはカシオペア渡辺香津美バンドがやってきて、ノリノリになった香津美が22時過ぎまで大学講堂で演奏した、いい思い出がある。私にとっては無事就職も決まり、とても楽しい時間でもあった。彼らも私もとっても若かった。
 この日はカシオペア3rdから始まり、ドミノライン、ASAYAKEなど昔の曲と今の曲をブレンドし演奏した。野呂一生はすっかりオジサンっぽかったが、神保彰は相変わらず細く、世界で絶賛されたドラムテクを披露していた。とても同じ年とは思えない若さだ。パラシュートを経て、馴染の無い私は少し眠ってしまったが、3番手にいきなり渡辺香津美ART FUSIONの登場だ。J・コルトレーンのImpressionsから始まり、上海、ユニコーン、マンハッタンフルダンス、ライディーンだった。トリオの演奏でありながら、迫力のある演奏でやはり別格の実力を感じさせてくれた。渡辺香津美は常にセッションメンバーを替え、グループのJazzからElektoric、テクノ、アコースティックと幅広いのだが、この日は外人二人(Janek Gwizdala:Bass、Horacio"EL Negro"Hernanndez:Drums)を引き連れての演奏だった。香津美の超絶ギターテクニックは相変わらず凄かったが、外人二人は迫力十分だった。なかなか日本人ではこうしたパワフルな演奏をできる人は少ないのかもしれない。
 鈴木茂を経て、会社に入ったばかりの頃、よく聴いたナニワエキスプレスが始まった。50代のオジサンバンドの中にやけに若い子がいるなあ〜と観ていたら、56歳の東原力哉が痛風で前日突然降板。その代役でなんと17歳の平陸君という若者が登場し、驚くようなパワフルなドラミングを魅せてくれたのだった。わずか一日でメンバーの曲に合わせるばかりか、すっかりお株を奪ってしまう、天才少年なのだろう。
 最後は高中正義SUPER BANDが素晴らしい〆の演奏を魅せてくれた。代表曲Blue Lagoonから始まり、虹伝説が続き、高中が高校時代好きだったというKing Crimsonからと言い、なんと「21世紀の精神異常者」をやったのだった。生でこれが聴けるとは全く予期していなかっただけに嬉しかった。背中に戦慄が走ったほどだ。それほど私自身も高中同様に高校時代にはKing Crimsonにはまっていた。これを聴けただけでも来てよかったと思ったほどだ。
 さて21:30まで、延々5時間半にも亘るLive、妻は疲れ切ったようだが、私はちっとも疲れなかった。若い時好きだったものはいつまで経っても好きなものだ。気持ちを若返らせてくれる。周りは私たちと同様にみんな50代ばかりだ。加齢臭が漂いそうなLiveだと、妻は悪口を言った。