神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

「Let it Be」のDVDを観て

macky-jun2012-10-28

この週末は疲れが溜まったのか、風邪っぽく二日間とも珍しく家に籠もってダラダラしていた。先日、高田馬場BIG BOX前広場の露店で売っていたBeatlesの映画「Let it Be」のDVDを入手した。そのDVDを何回か繰り返し観て、その関連の書物を読み、この映像が撮られた1969年1月の彼らはどんなであったかを空想したのだ。この時、私はわずか10歳のガキであり、JohnとRingoが28歳、Paulが26歳、Georgeが25歳の若さであった。一時代を築き、もはや解散直前の彼らはとても貫禄があり、オーラに包まれているのだが、わずか20代後半のガキだったことに改めて驚いた。
 「Let it Be」のDVD化は過去何度か噂されるも、何故か立ち消えとなり、映像ソフトの入手は困難と言われていた。Beatlesのメンバー自身が楽曲の権利を持っていない(一時、Michel Jacksonが権利を購入して話題になった)のと同様に、この映画の映像についても権利関係が錯綜しているのだろうか。いずれにしろ、過去ずっと探してきた「Let it Be」をいとも簡単に偶然にも、しかも1,480円という安価で手に入れてしまった。海賊版であろうが、映画の完全版と「Let it Be..Naked」のプロモと映画とは別テイクの映像も入っている、おまけにDisc.2には日本語字幕スーパー入りが付いている。映像は40年以上前のアナログ撮影だったことを割り引いて考えればきれいだった。
 この映画を監督したマイケル・リンゼイ・ホッグが意図的に4人が対立して、解散に向かったという構図を作るべく、別々の日に撮影した場面を敢えて継ぎはぎに編集したようだ。それぞれの個性が際立ってきたが、よくよく見てみるとこの頃の彼らは仲も良く、これだけの素晴らしい演奏ができているのだ。サビルローにあるAppleビルの屋上で急遽行なったRoof Top Sessionは、わずか5曲と短いが、とてもCoolである。
 Beales解散の理由は周囲からまことしやかに報道されたり、この映画のようにでっち上げられたりしてきたが、それぞれの複雑な思いが長い間封印され、時間の経過で徐々に明らかにされてきた。真実というのは当事者のみぞ知るのだろうが、あくまでも自分から見た真実に過ぎず、他者は違う見方をする。この世に絶対的な真実など存在しないのだろう。