神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

「オペラ座の怪人」の思い出

macky-jun2011-11-26

  先日、友達夫妻に誘われて、品川プリンスシネマで「オペラ座の怪人」を観てきた。これは今年の10/1にLondonロイヤルアルバートホールにて25周年を記念して特別公演された舞台を録画したものだ。友人の奥方はこの舞台にはまっており、NYブロードウェイで観た外に、既に先月から映画を4回、自宅ではDVDを観てCDを聴いているとのこと。私も1995年に出張でLomdonに滞在した時に、ピカデリーサーカスにあるハー・マジェスティーズ劇場で観ていた。この劇場は1986年に初公演された場所である。しかし残念ながらあまり記憶に残っていないのだ。
 「オペラ座の怪人」は世界27カ国、145都市、14言語以上で上演され、観客動員数は1億人以上を突破。全世界での総収入は35億ポンド(約4200億円)を超え、「アバター」や「タイタニック」や「スターウォーズ」などを含め、歴代の全ての映画・演劇での最高興行収入を記録したというから驚かされる。随分と長いこと続いているし、世界中でやっているから相当稼いでいるなと思っていたがこれ程とは。アンドリュー・ロイド=ウェバー作品は「キャッツ」「エヴィータ」といい、ロングランが多い。まさに現代ミュージカルの歴史を作ってきたと言える人だ。
 上映時間は3時間と長いので、映画館らしくポップコーンと飲み物を用意して、準備万端。スト―リーについては有名な話でもあり、敢えて書かない。19世紀中頃のパリ・オペラ座ガルニエ宮)が舞台で、地下に住む醜く歪んだ顔を仮面で隠した怪人の屈折した恋愛話だ。詳しくは、このサイトを見て欲しい。http://operaza25.jp/  
 クリスティーヌ役のシエラ・ボーゲスが歌も演技も素晴らしかった。怪人(ラミン・カリムルー)やラウル子爵(ヘイドリー・フレイザー)の迫力のある声も好かった。こうした舞台を見せられると、日本人にミュージカルは難しいのかなと思わせる。ロイヤルアルバートホールはクラッシックやロックのコンサートで有名だが、古くて小さなハー・マジェスティーズ劇場と比べ、壮大な雰囲気であった。オーケストラビットが舞台の上に位置しているのには驚いた。
 カーテンコールの最後にサプライズがあった。作曲家のアンドリュー・ロイド=ウェバーが登場し、更に歴代のキャストが登場、そして最後には初演のクリスティーヌ役のサラ・ブライトマンが現れ、テーマ曲を歌ったのだ。彼女はアンドリュー・ロイド=ウェバーの元妻であり、彼女を主役に想定し、作曲したと言われている。舞台上での二人の微妙なぎこちなさが、元夫婦の間に何があったのか、気になった。
 16年前に観たハー・マジェスティーズの「オペラ座の怪人」をよく思い出せない理由がわかった。英語で観たということも無論あった。しかし、別に理由があったのだ。出張から帰る前の日の土曜日に観に行ったのだが、簡単には手に入らないと言われているこの人気のミュージカルチケットが、前日にもかかわらずあっさり手に入ったのだった。それも驚くほど安い値段で・・・。何か瑕疵のある席であることを匂わせていたが、土産話に是非観たいと思った。当日、座席に行ってみて驚いた。舞台と座席との視角に柱があるではないか!劇場に柱?これが瑕疵の理由か(涙)、トホホ。柱が気になって集中できなかった。隣の英国人のおばちゃんが感嘆符入りの言葉で慰めてくれた。What a unlucky man you are !