(21) 赤城神社の秋祭りに

　　台風が近づいている。名古屋では荘内川の堤防が決壊し、100万人に避難勧告がなされた。過去最大規模だという。台風15号、今年は6号、12号に続いての上陸になりそうだ。今日、関東にも来そうだ。
　先般の台風では和歌山ほか紀伊半島で大きな被害があった。土砂ダムが昨日の雨で溢れたようだ。半年前の東日本大震災があり、今年は天災が多い。いったいどうなってしまったのだろうか。
　一昨日は天気も良く、牛込総鎮守の赤城神社の秋祭りに行ってきた。地元の氏神様である。今日の大雨とは違う、穏やかな一日であった。昨年、竣工された神社には多くの人が集まっていた。ちょうど6時から本殿の脇にある演舞場で、日本舞踊が披露されていた。謡を踊る女性はきれいな人が多く、神楽坂の芸姑さんか。祭りを格調高く、盛り上げてくれる。
　各町内の神輿が度々やってくる。担ぎ手は男も女も、汗びっしょりだ。気持ちよさそうに大声をあげている。それぞれ町内に還ったら、茣蓙を敷いた臨時集会場で賑やかな宴会が待っているのだろう。
　久々に秋祭りに来たので、妻とじっくりと縁日の夜店を見て回った。「この中で仮に自分が店をやるなら、射的屋が一番稼ぎが好さそうだ」などと話しながら愉しむ。広島お好み焼きと焼き鳥とイカのげそ焼きを買って帰る。じきに仕事から帰ってきた息子と娘が加わり、我が家でも賑やかな夜を送ったのだった。台風が来ることもあれば、穏やかな楽しい日もある。一喜一憂してもしょうがないのだろう。