台風襲来

　　昨日は大変な一日であった。台風15号が浜松に14時頃上陸し、列島を北東に縦断し、各地で被害・混乱を起こした。私も午後から横浜線のとある駅の取引先に行く用事があった。東京は雨も止み、静かであった。しかし、まさに台風に飛び込んでいくような訳で、どうしたものか迷ったが出かけた。
　何とか早めに終わり、帰路に就くが、外に出ると既に風が強く、猛烈な雨が地面を叩きつけている。たまたまタクシーを降りる人がおり、一緒の方向に行く人と相乗りしてきた。横浜線で東神奈川駅まで出て、京浜東北線に乗り、ここまではよかった。子安、鶴見で電車は止まった。遂に運転中止のようだ。東海道線も止まっている。途方に暮れたが、京急線が振替え輸送をしている。
　京急鶴見駅は少し離れた所にある。なんで京急線の駅はJRと離れた所にあるのだろう。傘はひっくり返り、とても差せる状況ではない。壊してしまった人も多い。物凄い人がごった返している。列車に乗り込むのも大変だった。通勤電車の比ではない。女性の悲鳴も聞こえる。それでも混乱やパニックが起きないのが、日本人という国民性の良さか。大震災の時、世界から称賛されたのがこの規律正しさと忍耐強さだ。
結局、俺は何とか地下鉄を乗り継いで、5時過ぎに会社に辿り着いた。早めに皆退社したのか、社内にはあまり残っていなかった。京浜東北線、東海道線、横浜線が運転再開したのは9時過ぎだった。間一髪のタイミングで乗り継いで、へとへとながら還ってきた。そもそもこんな日に外出するべきではなかったかもしれない。