神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

柔道オリンピック出場枠に望むこと

macky-jun2011-08-27

  パリの地で柔道世界選手権が戦われている。軽量級からスタートした今大会は男女ともゴールドラッシュであったが、中盤に来てからはもたついているようだ。金メダルは男子66kg級の海老沼匡、73kg級の中矢力、女子49kg級の浅見八瑠奈、52kg級の中村美里、57kg級の佐藤愛子が獲った。
 今朝(8/28)、朝刊を見ると、残念なことに重量級が総崩れだったことを知る。女子78kg級で杉本が銅メダルを獲ったのが唯一のメダルだった。結局、個人全14階級中、日本のメダル数は金5個、銀6個、銅4個に終わった。昨年の東京大会での男女10階級制覇とは雲泥の差だ。一昨年のロッテルダムの「男子金なし」の惨敗よりはましであろうか。
 昨年の大会から各国の出場枠が一人から二人に変わった。ルール変更も本来の柔道に戻ろうとの改革(一本をとる柔道、足をとるようなレスリング技の禁止など)で、日本に有利に働き、メダルを量産した。しかし、日本人同士での決勝や準決勝での潰し合いもあったのはとても残念なことだ。
 国際試合の成績がポイント制で反映され、世界ランクが決まるようになった。男子の世界ランク1位は100kg級の穴井隆将ただ一人だが、強い女子は世界ランク1位が6人もいる。すなわち70kg級を除いて、日本が独占をしているのだ。しかも、48kg、52kg級では1・2位独占である。当然ながら決勝戦で激しい優勝争いが行われた。
 オリンピックの枠は各国一人のみである。金メダルを狙える選手でもロンドンオリンピックには出れないことになる。陸上競技では短距離走の決勝戦で米国やジャマイカの選手が2〜3名も参加する。水泳もそうだ。出場枠についてはもっと柔軟性をもって、世界ランク5位までは複数でも参加させるとかあっていいのではないか。せめて、メダルに絡むランク3位までは少なくとも参加させるべきである。それでこそ世界一を決める、権威ある大会となるのではないだろうか。