神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

「ゴールデンスランバー」

macky-jun2011-08-06

  伊坂幸太郎の小説を映画化した「ゴールデンスランバー」を観た。寝ようと思っていたが、テレビをつけたらCSスターチャンネルの視聴者キャンペーンで、昨年公開されたばかりの同作をやっていた。いったん観始めると、この手のミステリーは止まらなくなり、結局最後まで観ることになった。終わったのは1:30。最近珍しく、夜更かしとなりました。
 同作を読んだことはなかったが、信頼している本屋大賞2008年の受賞作であること、何よりBeatlesの「Abbey Road」からの「Golden Slumber」をタイトルにしていることからとっても気になっていた作品だった。「Abbey Road」B面 のこの曲はBeatlesにとっては珍しいメドレーのオープニングとなる曲であるが、ラストアルバムに相応しい名曲である。バラバラで分解寸前であったグループを、何とかポールがつなぎとめて、誕生した最高のセッションだ。
 さて横道にそれてしまった。同作品は首相公選制が存在することになった現代が舞台であり、場所は作者の住む仙台で、首相の凱旋パレードが行われる。主人公青柳雅春(堺雅人)が首相暗殺の疑いをかけられ、2日間にわたる逃亡劇がストーリーである。大学時代のサークル仲間との絆を辿り、逃げ回る。作者のテーマは人とのつながり、信頼だろうか。
 Golden Slumberとは「うたた寝」「最高のまどろみ」。物語は夢の中の出来事か。大きな組織的存在から仕組まれた罠なのか。無実の市民がある日突然、犯罪者の濡れ衣を着せられてしまう。ありそうな出来事であり、怖いことだ。映画はとても飛躍が多く、モチーフの花火に見られるようなエンターティメントとわりきって観れば、楽しめるだろう。そういえば昨晩は神宮花火をやっていました。暑い夏の夜に花火は似合う。
 写真は私の部屋の宝物。自作の「Abbey Road」の額縁です。