神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

やはりドラマが待っていた

macky-jun2011-01-03

  正月の2・3日は箱根駅伝を観るのが習慣になってきた。昨日の興奮もそのままに、白く薄化粧した箱根の町をスタートした。そして、現在9区の横浜周辺をトップの早稲田大が通過した。3連覇を狙う東洋大が追う展開だ。今回は娘の大学が4年ぶりに出場しているので、応援にも力が入る。狙うはシード校入りで、10位以内に入らないといけない。往路は6位で通過したが、現在12位。だけど、6位から13位までは1分程度の差で群がっており、熾烈なシード争いを行っている。優勝争いと同様に、10位のシード争いも面白い。
 マラソンという個人競技と違い、駅伝は究極のチームプレイだ。一緒に練習してきた仲間のことを思い、体力の限界まで走る。中継所では倒れ込む選手も多い。インタビューされると自分のことよりも仲間のことを語る。気力を振り絞り、力の限りを尽くし、襷(たすき)を仲間につなぐ。そこに駅伝の美しさがあるのだろう。
 少し中断したが、昼飯の味噌ラーメンを食べ終わったので、また書き始めるとしよう。緊張が緩んだ正月にあって、駅伝の終盤は唯一、緊張する時間かもしれない。いま、トップが品川駅を通過した。早稲田大と東洋大の差が詰まっている。
 やはり、箱根駅伝には思わぬドラマが待っていたのだ。結局、早稲田大が第6区以来のリードを守り、優勝。しかし、2位の東洋大は3連覇こそならなかったものの、21秒差の僅差であった。両チームとも歴代新記録のタイムであった。
 それ以上に盛り上げてくれたのが、4チームによる8位争いである。ゴールに近い日本橋付近では青山学院大日体大、城西大、國學院大の4校がほぼ一線で並んだ。この内の1校のみがシード落ちとなるのです。以降、抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り返し、大手町ゴール直前の交差点で、リードした國學院大の寺田君(1年)が、正面にゴールが見えるにも関わらず、何故か先導車につられるかのように、突然右折をしてしまったのだ(最近の若者が右傾化しているのか、國學院大だから右なのか)。TVアナウンサーも「あぁ、あ〜道を間違えたあぁ〜」と声が完全に裏返ってました。応援する我々もぶったまげました。同大の監督やチームメイトはさぞ生きた心地がしなかったでしょう。
 しかし、ここからの寺田君が非凡でした。だいぶ差がついてしまったにもかかわらず、余力があったのか城西大を一気に抜き返しました。國學院大、なんとか初のシード校入りをギリギリの10位で果たしました。ゴールに入り、先輩2人に抱きかかえられ、彼はあろうことか「あぶね〜、あぶね〜!」と叫んでいました。何とも大胆不敵な一年生です。九州人特有の色黒で濃い顔立ちがまたまたキャラとしても良かった。いや〜、新年早々笑わせてくれました、寺田君。我が家でも大爆笑でした。HDD録画した映像を繰り返し観ては、馬鹿笑いしてしまいました。ネットの書き込みを見ると、寺田君は今年も快走した第5区の山の神、東洋大柏原君や、17人抜きの東海大村沢君や、優勝した早稲田大を完全に喰ってしまったようです。今年の箱根駅伝は君のおかげでハラハラしたけど、とって〜も楽しかった!寺田君、来年も期待してますよ。