神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

東京北部再開発に期待

macky-jun2010-10-28

  NHKの「ブラタモリ」を観ながら書いている。今日の特集は「上野」だ。上野公園、寛永寺不忍池上野広小路・・・などが案内される。都電の軌道や石が残っていたり、昔の風景との比較を楽しんでいる。時々、CGで再現され、面白い。前からこの番組は観たいと思っていたが、木曜日はいつもジムに行き、帰るのが遅いから、この時間は食事をしながら妻と話をしている。だから、殆ど観たことはなかった。今日は遠方に直行で、生憎の雨で荷物を持つのが嫌だったから、ジムは諦めた。だから、こうして早く帰ってきて、テレビを観ている。
 上野の街を見ていて、なんでこの街はいつまでも垢抜けないのだろう、と思う。いつまでも、私が学生時代の頃から、あまり変わりは無い。だからこそ、懐かしさが残る、いい街である筈なのだが、東京中が現代的な街並みに変わる中で、どこか取り残されてしまった感があるのだ。都心の再開発の軸は南に向かっており、六本木や品川や大崎とかはガラッと変身を遂げた。東京の北側がいつまでも再開発されないのは何故だろうか?
 昔懐かしい風情がそのまま残っているのは、ノスタルジックで年輩者にとってはいいのかもしれない。だけど、昔の風情が残っているというよりも、何となく朽ち果てそうな風景に見えるのだ。もっと手を入れたり、工夫の仕様があろうと思っている。風情を残しながら、現代的で上質なセンスを感じさせてくれる街、かつての上野がそうであったようにウキウキと気分が昂揚する街、そんな街に生まれ変われないだろうか。特に、上野公園である。広々とした敷地に、多数の博物館や美術館や東京文化会館のような音楽ホールがあり、まさに文化の殿堂である、羨ましい立地と施設群である。かつて、上野公園や不忍池には競馬場やスライダーや博覧会場などの先進的なアミューズメントパークがあった。だけど、いまやそのセンスたるや、東京の南部に当たる文化エリア(六本木、表参道、青山、赤坂)に負けている。
 上野公園一帯は広く、そのポテンシャルは工夫の仕方により、とっても面白いことが出来ると思う。そこが起点となり、周辺にも波及してセンスアップし、変身できるかもしれない。浅草・押上には来年末にスカイツリーが完成し、周辺もガラッと変わることだろう。それが契機となり、東京北部開発が進めば、東京の街の魅力はもっともっと増していくに違いない。昨日文化勲章を受章された異色の経歴の建築家安藤忠雄さんや、新歌舞伎座を手掛けられ、地元神楽坂の赤城神社再生も行なった隈研吾さん辺りが手を挙げてくれないだろうか。