神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

「一勝九敗」

macky-jun2010-04-15

   昨日の続きになるが、娘が大学に入学してから既に4年目になるスタバのバイト店は、とても縁のある場所である。実は先日までこのビルにF社の東京本社があったのだ。だから、娘にとっての常連さんがこの会社にはたくさんいるようだ。ちなみにオープン時間に入っていることが多いので、朝早くから来て、余裕の準備をするビジネスエリートがこの店で憩いの一時を過ごしていた。その人たちを娘は3年間じっと見ていたようだ。彼女は常連さんの注文する飲み物を全て記憶していた。ここでお客さんと接して、現場感覚を磨けたことがなんとか今回の内定に繋がったのではないだろうか。
 このビルの1階にある店でアルバイトすることになったのも、何かの縁であろう。ちなみにこのビルの前身はさる銀行の本店でもあったのだが、ここに私の妹夫婦が勤務していたというのも、偶然というか深い縁を感じるのである。
 今日早速、お世話になるF社の経営者である柳井正氏が、初めて書かれた著作「一勝九敗」を買って読んだ。今日ばかりはブックオフではなく、敬意を表しジュンク堂で正価で買ったのだった。前々からとても気になっていた本だ。特に傍目には連戦連勝に見えるカリスマ経営者が、一勝九敗だと謙遜するのである。誰しもどんなことが 書いてあるのか気にかかろう。私の属するベンチャーキャピタルのビジネスはまさに一勝九敗の世界なので、とてもこの表題が自分の胸に突き刺さっていた。だけど、何故か今まで手に取らないできた。そもそも成功経営者の本からは敢えて遠ざかってきたからだ。
 初めての著作だけあって、父の事業を継承し、幾多の失敗を重ねながら、諦めず成功につなげてきた企業の歴史や、柳井の経営哲学について余すことなく書いてある。2003/11初版の6年前の本で、少々古いが、既に21刷。野菜事業やロンドン進出、若い経営者に譲ったこと・・・等の失敗を重ね、経営に自ら復帰してからの快進撃はその後の話である。先ずはこの本を読んでから、最新作「成功は一日で捨て去れ」を読んでみるのが面白そうだ。読んでみて、いいことが沢山書いてある。普通ならばこれだけのベストセラーはブックオフに並ぶが、見かけることもない。要は買った人が手放さない本なのかと思えた。その位、今のこの会社の成功の秘密が随所に嗅ぎとれる内容になっています。