神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

「八日目の蝉」第2話を観て

macky-jun2010-04-06

  「八日目の蝉」第2話を観た。またこのドラマの暗くて重いけど、独特の存在感に惹き込まれていった。女優で成り立っているドラマであるという認識をした。倍賞美津子の皺々のオバサンの存在感は凄かった。また、高畑淳子の不思議な圧力感と、藤田弓子の抱擁力、坂井真紀のヤケッパチ、まだあまり出ないけど屈折した北乃きい、そして、檀レイの悪いことやっているんだけど、納得させてしまう説得力、必死さ。
 みんな、みんな、上手いなと唸ってしまいました。倍賞美津子大河ドラマでも弥太郎の母として、貧乏ながらに己の運命を受け止め、息子を信じて愛する役をうまく演じています。こんなに老境の役が上手い女優さんとは思いませんでした。あの寅さんの妹さくらの倍賞千恵子さんの実の妹ですものね。ついでにアントニオ猪木の奥方でもありました。
 高畑淳子は教団(施設)の教育係という役回りでしたが、ちょっと行っちゃっている感じがよく出ていました。本人もかなり役に成り切っちゃうタイプの人なのでしょうね。白い巨塔の教授夫人役もそうでした。
 このドラマは男性の存在感がほとんどなくて、特に第2話は登場すらあまりありませんでした。とても面白い書き方であると思いました。角田光代さんの小説は未だ読んだことがありませんでした。友人のアドバイス通り、小説をまず読んでからドラマに臨んだ方が良かったかもしれません。
 今週末から週末の大学院講義が始まることもあり、最近、小説を読む時間がない(心の余裕がない)のが、とっても残念です。最近の作家の小説はかなりストーリー構成が練り上げられており、とてもレベルアップしているような気がします。我々が勉強してきた作家の作品よりは、文学的な表現力を別にすれば、ストーリーは数段面白いような気がしてなりません。この世界も高度化し、競争はとっても厳しくなっているのでしょうか。