神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

消費税の話

macky-jun2010-04-03

 今日は土曜日であるが、朝7時には起き、「幸田真音のIt's Mine」をラジオで聴く。母校の元学長の石弘光氏が出るからだ。ご存知、石先生は税調委員長を長年務め、今は放送大学学長をされている。懐かしい元気な声を聞きたかった。 財政赤字の続くこの国で、消費税導入の必要性を訴えておられた。所得格差により税率の違う所得税と違い、消費税はモノを買った人がそれに応じて負担をするので、ある意味で公正な税制度といわれる。欧州諸国では20〜10数%の高い消費税率が一般的だ。加えて、福祉大国でもあるスウェーデン始め北欧諸国では20%の消費税率に、高い所得税で、その代り学費も医療費もタダで、老後の不安もないという。所得の70%の税負担も珍しくないが、国民に不満はないらしい。
 日本の消費税は5%であるが、政治家は選挙を意識し、税率を上げると言えないでいる。国民もしょうがないと思いつつも、この景況感で収入が減る中で、たまらないなと思っている。だけど、国債をこれだけ発行し続けており、財政破綻は近づいている。現在、日本の国債発行残高は約1,000兆円、かたや個人の金融資産残高が1,400兆円、借金を引いたネット資産で言えば、ちょうど約1,000兆円でバランスしていることになる。個人に支えられ、国の財政は何とか持っている構造だ。
 北欧のような福祉大国が日本の狙うべき国家像とは思っていないが、少子高齢化が進むこの国で、どんな形で老齢者を支えていくつもりだろう。消費税論議が盛り上がってきた頃、サブプライム問題やリーマンショックが発生し、それどころではない経済状況になってしまった。政治家も持ち出せなくなってしまった。消費税論者の与謝野馨氏が、今日自民党を離党した。
 私自身は消費税導入は必要であると思っている。最低限生活に必要な食料品には課税しないことにしてはどうだろうか。憎まれても、この国の将来の為に思いきった政策を実現できる強力なリーダーはいないのだろうか。
そういえば、10年も前に石先生の御子息が私の下にいて、一緒に仕事をしていたことがあった。留学するとのことで、銀行を辞めていったが、今頃どうしているだろうか。