神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

シュリーマンになれなかったよ

macky-jun2010-03-22

  ここ2日間は外を飛び跳ねていて、家にはじっとしていなかったので、今日は自分の部屋に籠って、ラジオを聴きながら、ブログを書いたり、メールを打ったりしている。机の周りにある、本をパラパラとめくってみたり、娘が「ドラッカーの本はないか」と借りに来たりするので、どんなことが書いてあったかなと、まためくってみたりしている。本当はこんな風に本に囲まれ、付き合っているのがとっても好きなのだ。学生時代にはこんな時間が結構あったものだが、やはり社会人は忙しく、そんな時間とは長らく無縁になっていた。書斎で送るこんな習慣を復活したのも、ここ2〜3年の最近のことである。
 但し、目の前には自分の心に停まった本が並んでいるので、関心のある本ばかりであり、限られた時間の中でどれから手に取ろうか、どれから読みだそうか、逡巡してしまい、結局、どれも読まずということになる。いつか読もうと蔵書はしているが、なかなか読書は進まない。それでも次々と本が貯まっていく。お金は一向に貯まらないが、本ばかりどんどん貯まっていく。
 本当は1年くらい仕事を休んで、好きなこと三昧をしたいな、という気持ちはある。そんなことは凡そ現実的でないことは分かっていながら、益々そんな気持ちが最近強くなってきている。自分に残された時間、年数を意識しだしたからであろう。自分の知らない世界が沢山あり、もっともっと読まなければならない本も、観なければならない映画もある。旅をしてみたい未踏の土地も多い。食べてみたい料理もある。金銭的な欲というものはあまり無い方だが、これらのことをしていくためにはあるまとまった資金がいる。金持ちでない俺は結局のところ、日々せっせと働かざるを得ず、なかなか自分のやりたいと思うことは実現できそうにない。
 シュリーマンが小さい頃、「いつかトロイの遺跡を発掘する」と幼馴染のミナと約束し、実業家として成功し、夢の実現に動き出したのは壮年になってからのことだ。伊能忠敬が日本地図を作るべく、測量の旅に出るのも、家業で財を為してからのことだ。俺には彼らのような壮大な夢もなければ、計画的な財産形成もできなかった。俺に限らず、大方の人は同じようなものであろうが、つくづくシュリーマン伊能忠敬の生き方が羨ましく思える。