神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

残された名画座

macky-jun2010-03-23

  会社の有休制度で土日にくっつけて、2日休むというB連休というのがあり、今日・明日と平日休暇を取ったのだ。飯田橋ギンレイホールで、昨年公開したばかりの「剱岳 点の記」と「さまよう刃」を20日からやっているのを先日知った。早速、空いているだろう平日の朝一番からを狙って、10:35AMの上映に合わせ、出かけた。予想は外れ、5分前であったが、既に混んでいた。自分よりも年輩の人たちばかりだった。そうだ、この人たちにとっては平日も休日も関係ないのだ。
 話題作ということでもあろう。2本目が始まる頃には満席で、出るときには外に行列が出来ている程だった。名画座で行列というのには驚いた。そもそも名画座なるものが東京から無くなってしまって久しい。私が学生時代には都内の至る所に、2本立て、3本立てで昔の映画を上映してくれる名画座があった。高校時代の根城であった新宿には、新宿ミラノ座、パレス座・・・とか幾つかがあって、放課後、場合によっては授業をさぼって、よく映画を見に行った。それも2本立てが300円位で観れたのだ。外にも渋谷全線座とか、銀座並木座に遠征し、名画といわれる名画はこの時にしっかり観たのだった。
 その後、レンタルビデオ店の普及もしくはBS/CSによる多チャンネル化により、旧作は家庭で観るのが一般的になり、名画座は消えてしまった。ギンレイホールは1974年にスタートしたというから、比較的新しい方である。私が高校生になったばかりの頃であろうか。飯田橋には今はOASISというパチスロ屋が、飯田橋佳作座というやはり名画座だった。また、ギンレイの地下には入口が小路の裏手にひっそりとあるのですが、飯田橋くららという懐かしのポルノ映画館があります。それこそレンタルビデオ全盛期の現在、まだこんなタイプの映画館があったとは。
 今日観た映画は二作とも素晴らしい映画でした。特に「剱岳 点の記」はロードショーを見逃してしまっただけに、ずっと悔しい思いをしていたので、今回は絶好のタイミングでありました。かつての山男としては絶対見逃してはいけない作品であることがよくわかりました。だけど、今日は名画座について書いていたら、長くなってしまったので、映画については明日にでも書きたいと思います。ちなみに、ギンレイホールは2本立てで、一般1,500円、学生1,200円です。1年間、何本でも観たいだけ観られるシネパスポートがあり、こちらは10,500円です。たぶん今は忙しくて割負けてしまうような気がするけど、いずれ会員になって、学生時代のように映画を観たいなと思っています。