神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

正岡子規と野球

macky-jun2009-12-07

  昨日の「坂の上の雲」の話の続きになるが、今回の放送で、正岡子規と野球の話が登場する。時に正岡子規は我が国にベースボールを持ちこみ、野球と名付けた功労者だとも言われている。子規は”のぼさん”と呼ばれており、だから”ノボール(野球)”だという。真偽はわからない。彼は後に野球用語を翻訳し、「打者」「走者」「飛球」などと名付けたらしい。私も中学時代は野球に親しんだ者として、興味を持って観た。
 私の出たM11中で、バトンタッチした後任のキャプテンが正岡君であった。最近知ったのだが、その正岡君がなんと子規の孫(曾孫?)らしいのだ。彼は当時そんなことは少しも語らなかった。このことも真偽の程は確かめていない。だけど、野球の神様がもしいたとしたら、そんな由緒・所縁のある人と一緒に、一時期とはいえ、白球を追いかけたことは何ともはや幸せなことであっただろうか。
 子規は英語がからきし駄目で、落第をしてしまう。しかし、寄席に行ったり、野球を始めたり、楽しいことでみんなをリーダーとして引っ張っていった。私の1級後輩の正岡君も、出来たばかりの野球部を軌道に乗せてくれた。だから、そのあともM11中野球部は狭いグラウンドにもかかわらず、代々の野球好きの少年たちによって30年も存続できたのだろう。
 10年前のとある日、母校のグラウンドにバックネットが設置されているのを発見した。我々部員が在学当時に最も欲しかった設備だ。するとその時、目の前に、偶然にも、軟球が転がっているではないか。軟球はあたかも私に語りかけているかのようだった。誰もいない夕暮れのグラウンドは不思議な空間で、時間が止まっていた。涙がこぼれてしまうほど感動的な瞬間であった。