浅草での朝の散歩

今日は朝早くから浅草に行ってきた。エースのバーゲンがあり、いま使っているビジネスバッグが2年を経て、だいぶヘタってきた感があったので、何としても後継者を見つけたかった。これまで使ってきたモノは同じくエースで買った、二層構造で、パラシュート生地のような軽いタイプのものだったのだが、こういった同じようなタイプがないかと願って行ったのだった。
　結果、一回り大きくて少し重いが、Takeo Kikuchiデザインの同じく二層タイプの大変いいものを買うことができた。私は平日、ジムに行くことがあるので、その時には運動靴から着替え・タオル等、一切を持っていくので、どうしても二層構造に拘っている。また、このタイプであれば、一泊出張であれば充分対応が可能なのだ。
　帰りに会場のすぐ脇にあった浅草寺にお参りしてきた。外人さんの観光客ばかりだった。いろいろな言葉が飛び交っていた。外人比率は50%を超えていたのではないだろうか。浅草は、私の好きな山田太一の「異人たちとの夏」の舞台の街でもある。事前に何かを調べた訳ではないが、思いつくままにぶらぶらと歩いた。東京の散歩はこうしたアバウトさがいいと思う。
　仲見世の脇に在る今半の別館に行った。主人公が両親の幽霊と別れる場面である。国際通りの今半本館はビルになってしまい、今は風情のある建物ではない。その近くの団子屋で、生醤油とあんこの団子を焼きたてで食べる。お茶を入れてくれて、美味しく頂いた。主人公が寄席を観る前に立ち寄る煎餅屋である「日の出煎餅」でお土産に煎餅を買った。当時の映画のスティール写真が飾ってあった。なるほど、ここの煎餅は醤油の味が香ばしく、大変美味であった。あっという間にみんなで平らげてしまった。
　浅草は、牛すじ等を看板にしている居酒屋で朝から飲んでいるオジサンがいたり、290円のラーメン屋さんがあったり、隣で花やしきの遊園地が楽しげにあったり、とってもディープで楽しい街だ。夜ならばズブッと付き合っちゃうのだけど、さすが朝なので素通りしてしまった。ちょっとした都内観光を味わえた朝だった。