神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

時間を超えた旅

macky-jun2009-11-16

 昨日の映画「砂の器」のブログを書いて、いつも熱心に読んで頂いている友からあたたかいメールを貰った。「年齢を重ねたからこそわかる美しいもの、優しいもの、深いもの、強いもの…などなどがあるなら、年を取るのも悪くはないに違いない(と、思いたい。)そんなふうに思いながら、年を重ねていけるといい、とブログを読んで思いました。」と書いてありました。
 年を取ったからこそ、わかるものは確かにあります。そんな時はとても嬉しいものです。ある日突然、永らく解らなかったものが解る。昔、読んだ小説、観た映画を再び味わってみると、そういうことがあります。昨日の「砂の器」はまさにそういう作品でした。前に読み返した太宰治芥川龍之介もそうでした。しかし、その逆もあって、ガッカリすることもあるのでしょう。当時感動したものが、今は平凡に、色褪せて見えてしまう。そういう意味では自分自身の歴史というか、精神的な成長を試せる楽しさなのかなとも感じました。我々50代という年代は、いろいろと楽しめる材料があるということも、再発見しました。
 昨日の「砂の器」は当時感動した部分をなぞったようでしたが、高校時代の自分の感情の機微を思い出すというか、追体験できる愉しさもあった。昔の映画や小説を再び味わうというのは、当時の自分に会いに行くという時間を超えた旅なのかもしれませんね。