神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

 今年も神田古本まつりに

macky-jun2009-11-01

 今日、神田古本まつりに行ってきた。今年は第50回という記念的な年らしい。昨日は授業があったので行けず、その代わり今日は10時のオープン前から行ったのだ。先ずは毎年恒例にもなった印章会館で行われる蔵書印まつりにて、篆刻(てんこく)を行なう。今回で5回目にもなる。何の字を彫るか迷ったが、息子の「俊」という文字を彫ることにした。今の若者が蔵書印なぞ使わないだろうから、さして悦ばないだろうとも思ったが、いつか親父が彫ったということを思い出してくれればいい。
 昼はこれまた昨年と同じく、咸亨酒店できのこそばと海鮮粥のセットメニューを食べた。ここの料理は体の芯から暖まる、不思議な料理だ。また、とても落ち着ける空間であり、ゆったりと長居をした。シューマイと杏仁豆腐が付いて、中国茶をたっぷり飲み、1,050円ととても満足できる安さと美味さだ。
 13時からはさくら通りのビル街の一角で、宇崎竜童と年金バンドのデキシーランド・ジャズの路上コンサートだ。約1時間立ったまま聴く。宇崎さんは地元明治大学のジャズクラブの出身で、当時のクラブメンバー先輩後輩たち10数人で、バンドを再結成した。60代の人たちばかりなので、年金バンドだ。連続して演奏すると息も切れるし、体に悪いと、笑わせながら、軽妙なトークをはさみ、古いビルの街に明るいジャズが響き渡った。
 その後、すずらん通りの青空ブックフェスティバルのカートを覗きながら、愉しむ。疲れたので、路地裏に昔からある「ラドリオ」に入り、ハーフ&ハーフのビールを2杯飲みながら、買ってきた本を眺め、楽しかった一日を振り返る。ここ「ラドリオ」は昭和24年の創業であり、穴倉のようなほの暗い店であるが、古いレンガの壁、いろいろなランプ、使いこまれた光沢のあるテーブルが実にいい味を出している。シャンソンが流れ、柔らかな空気の中で、じっくりと腰を落ち着けることのできる、居心地のいい喫茶店だ。特に一番奥の壁際の席に座ることができたので、とても素晴らしい、異空間を味わえた。
 神保町という街はいつ来ても、楽しい街だ。この日がたまたま古本まつりをしていたからではない。これだけ、古本屋さんが集積した街は世界中にも無いらしい。また、美味しい、手頃な値段の料理屋がいっぱいある。最近は神保町シアターができ、映画も花月のお笑いも楽しめるのだ。そして、古い味のある隠れ家のような喫茶店。本、音楽、映画、酒・・・と私の好きなものがいっぱい揃った街だ。また、遊びに来よ〜っと。