神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

ノムさん解任に、何故?

macky-jun2009-10-16

 楽天ソフトバンクに11-4でクライマックスシリーズ第1戦に快勝した。エース岩隈が完投勝利で、明日はマー君の登板だろうか。これで勝てば、ペナント王者の日ハムとの決戦。それで勝てば、セリーグ覇者との日本シリーズだ。史上最強チーム?と前評判高い巨人が勝つか、わが中日ドラゴンズか、はたまた伏兵ヤクルトか。ノムさんとしたら、永年の宿敵である巨人と日本一を争いたいだろう。
 そのノムさんパリーグ2位になったにも拘わらず、今季限りで楽天球団の監督を解任されるという。万年Bクラスだったチームを今期はなんと2位だ。野村再生工場の下で、元気になった選手も、山崎武、鉄平ほか多数いる。言葉は悪い、憎たらしい爺さんだが、選手に対する愛情を感じる時がある。データ野球、得意のボヤキで選手を発奮させる手法等、捕手らしい頭脳を使った緻密な監督術を披露している。この人を超える野球人というのもそんなにいないのではないだろうか。強いて言えば、世界の王貞治、V9を達成した川上哲治・・・。おそらく、この位ではないだろうか。たぶん、今後、選手としては全く申し分のないスーパースター・イチローがどれだけ指導者として手腕を見せられるか。
 野村克也は選手としても超一流だった。南海ホークスの不動の正捕手として、三冠王も取った強打の4番打者として、30代でプレイングマネジャーとして監督兼選手となったこと。その後、ロッテ、西武と球団を移り、生涯一捕手といいながら45歳まで現役を務めたこと。しかし、これから先の監督としての手腕がノムさんは凄かった。ヤクルト、阪神、社会人野球のシダックス、そして楽天、行く先々で話題を振りまきながら、実力を示した。「長嶋は向日葵で、自分は月見草」と例え、同年の長嶋に対し、常にライバル意識を燃やした。著書も多く、テレビへの出演、講演も多い。何より74歳の今までよく働く人だ。そのことに感心してしまう。
 今回の楽天の仕打ちはノムさんとの間に何があったか知らないが、酷いと思う。万年弱小球団がクライマックスに2位で出てるだけでも、快挙である。まして、日本一にでもなったらどうするのだろう。また、この大決戦を前にクビを通告する常識のなさもあり得ないだろう。球団代表の米田はノムさんに、クライマックスに出たら続投だと、何度も言っていたらしい。だけど、そんなことは言ったことがないと否定しているらしい。また、三木谷は一切関係していないと、逃げているらしい。あの初代監督の田尾さんもわずか一年でクビにしてしまった時も驚いた。契約だからという発言も、日本社会の中ではとっても冷たく響き渡る。いったいどうしたんだ、仁木谷くん!ま、間違えた三木谷くん。