神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

蘇えるBeatles

macky-jun2009-09-14

  やっぱり、「Abbey Road」はB面がいい。
 先週、9/9にBeatlesファンにとっては大きな出来事があった。待望のリマスター盤が4年の編集期間を経て、発売されたのだった。解散してもうじき40年である。これほど飽きられずに、しかも広範な年代層に受け入れられているミュージシャンも珍しかろう。
 中学の時からの40年近いBeatlesファンであるおいらも、ワクワクしながらこの時を迎えたのだった。Box Setを38千円で売り出したが、熱心なファンはカウントダウンで銀座のレコード屋で9日になる深夜に求めたようだ。さはありながら、どっか醒めたところのあるおいらは決して飛びつかない。30cmLP盤で、中学生の時からなけなしの小遣いで集めたBeatlesのレコードは殆ど持っているし、その後買ったCDでも(自慢するようだけど)大方持っている。今回売り出す14枚の内、持っていないCDはわずか2枚(Beatles For SaleとRubber Sole)だけだった。だから、敢えて買うのもどうかと迷ってしまった。
 しかし、周りが煽ってくれる。広告やネットはおろか、NHKでは地上波で9/6と9/12の2回にわたり、Beatles未公開映像という触れ込みで放送したのだった。確かに今まで見たこともないシーンや創作した映像を見ることができた。これは五感を刺激し、漸くリマスター盤を買いたくなってきた。となると、何を買うか?などと考えてしまう。輸入盤でしかもっていない「White Album」か、シングルから外されたベスト盤の「Past Masters」か。最初に買って貰ったLP盤であり、一番好きな「Let it Be」か。迷いに迷って、結局「Abbey Road」を買ったのだった。
 Beatlesを何のアルバムから買うのは、結構性格が出るのではないかとも思う。中学2年の時、最初に聴いたレコードが「Let it Be」のシングル盤。裏面があの「You know my name」である。今では一番好きな曲の一つにもなったこの曲を、初めて聴いた感想は何ともふざけた曲だ、と思った。舞台はどっかのショーを模して、Johnが司会役で、Paulがミュージシャン役で、掛け合い漫才のような素っ頓狂な演奏をしている。珍しくSaxが入っており、Rolling StonesのBrian Jonesが演奏しているのだ。また、この曲の録音が、発表よりも遙か前の67/6/8であったのも驚く。
 2枚目を何を買おうか迷いに迷って、買ったシングルが「Hey Jude」裏面「Revolution」で、500円でした。これを知ったおやじが何を思ったか、「シングル盤を買うのならアルバムを買え」と言い出し、初めて買ってきてくれたのが「Let it Be」のアルバムでした。今でも忘れません。「Let it Be」を勝手に選んだのはおやじでした。おいらは何の注文もしなかったし、そもそもBealesを何も知らなかった。たぶん一番新しいアルバムだからと、店員さんにでも奨められたのでしょう。それが、Album「Let it Be」との出会いでもありました。おまけに、この時おやじは、あの横尾忠則の描いたBeatlesポスターを貰ってきました。このポスターは永らく、おいらの部屋に貼ってありました。後年、木場の東京現代美術館で開かれた横尾の展示会で、この作品の絵ハガキを買ってきて、今はポートレートに飾っています。
 Beatlesのことを書いていると、話があらぬ方向にどうも行ってしまうようです。そのくらい、いろいろな思い出があるし、その時々の自分のBGMとしてもBeatlesは深く関わってきたようです。こうして「Abbey Road」を聴きながら書いていると、この先さらにリマスター盤を買い増していくことは確実なようです。