無名兵士の言葉
「悩める人々への銘」
大きなことを成し遂げるために 強さを求めたのに 謙遜さを学ぶようにと弱さを授かった。
偉大なことができるようにと 健康を求めたのに より良きことをするようにと病気を賜った。
幸せになろうとして 富を求めたのに 賢明であるようにと貧困を授かった。
世の人々の賞賛を得ようと 成功を求めたのに 得意にならないようにと失敗を授かった。
人生を楽しむために あらゆるものを求めたのに あらゆるものを慈しむために人生を賜った。
求めたものは一つとして与えられなかったが 願いはすべて聞き届けられた。私はもっとも豊かに祝福された。 (作者不詳)
これは、ニューヨーク大学付属ラスク・リハビリテーション研究所のロビーに掲げられた、140年前のアメリカ南北戦争に敗れた南軍の無名兵士の言葉です。先日、地元の図書館で借りてきた、加藤諦三「無名兵士の言葉 人間を幸せにするものは何か」(大和書房)の元になった詩である。今日はサラッと紹介するのみなので、皆様それぞれの余韻をお楽しみください。(NY大学にいるW君、是非この詩の刻まれたレリーフを見に行ってくださいね。)