神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

ブックオフは宝探しの場

macky-jun2009-05-16

   今日は連休を挟んだので、久々の大学院での授業だった。投資決定の判断として、NPV、IRRという尺度を使って、決めるやり方があるという話をしました。NPV(Net Present Value:正味現在価値)というのは、投資した金額Cash Outよりも、将来の収益での回収Cash Inの現在価値の合計金額が多い時にプラスとなり、投資すべきとの判断となります。簡単に言えば、賭けた金額以上に将来儲かるのであれば、その投資はゴーサインが出るということです。
 また、IRR(Internal Rate of Return:内部収益率)はそのプロジェクトで得られるリターンであり、企業が決めるハードルレート(資金調達コストも勘案した目標)である割引率を上回った時、その投資を実行すべきと考えます。他にも、投資期間が何年で回収できるかとかの計算方法があります。それぞれ一長一短があります。また、ベースとなるキャッシュフロー(事業収支計画)が結局のところは肝ですので、あくまで投資判断の計算方法という位置づけです。投資判断の要諦は、経営者が言う事業収支計画がどの程度蓋然性があるかでしょう。
 事業収支はいろいろな要因に左右され、決して当初思った通りに行くことは、まずはありません。けれども、いま現在考えられる中で、最善の予測を試みるのが我々、投資稼業に身を置く立場の人間の役目でもあります。当たらないだろうなと思いつつも、出来うる限りの努力はしてみるのです。
 昨日、今日とブックオフに寄って、いくつか面白い書とCDを手に入れました。それはそうと、ブックオフ大日本印刷の出資を受けることとなり、同時に今まで敵であった筈の大手出版社(小学館集英社講談社)も出資するという驚きのニュースだ。これについては日を改めて書きたいと思う。
 入手した本は、大垣尚司「ストラクチャードファイナンス入門」(わが銀行の同期である天才児大垣が書いた、12年前のビジネス書ベストセラー、現在立命館大教授)、真壁昭夫「最強のファイナンス理論(心理学が解くマーケットの謎)」(我が社先輩の書いた行動ファイナンスの本、現在信州大教授)、カズマ「実録鬼嫁日記」(ブログでNo.1になった嫁の仕打ちに耐える夫の話)、Jamais Jamais「B型自分の説明書」(安くなるのを待って買ったベストセラー書、当初自主出版と聞いて驚く)、ハワード・シュルツスターバックス成功物語」(スターバックスで働く息子・娘の為に購入)でした。「B型」210円以外は105円で購入。
 CDは青春歌謡・フォーク集2枚各250円、アトュール・レブラン・カルテット「もろびとこぞりて」クリスマスソング集105円の3枚でした。フォーク集の中には、探し続けた吉田拓郎の「今日までそして明日から」「結婚しようよ」「旅の宿」「襟裳岬」が入っていました。その中に入っていた五輪真弓「少女」を聴いて、思わず、涙ほろりでした。彼女は決してお世辞にも美人ではなかったけど、その歌は久々に聴くと、感動ものです。他にも、加山雄三、ビレッジ・シンガーズ、山本コータローさだまさしペドロ&カプリシャス小坂明子、西島三重子などが入っており、楽しさ満載でした。アトュール・レブラン・カルテットの弦楽演奏を聴きながら書いていますが、とても格調の高い、透明感のある静溢な演奏です。これは実は知らない演奏家だったのですが、まったくのお買い得でした。やっぱり、ブックオフは宝探しの場。とっても掘り出し物があります。