実行しなければ、偶然も発見も生まれない

7日（木）は久し振りの出勤。そしてジムに寄ってきて、S先生のハイローコンボのレッスンは激しくて、ヘトヘトに疲れて帰ってきました。昨日（8日）は昼から、静岡県富士市のとあるベンチャー企業を訪れて、社長のお話をじっくりと3時間聴き、工場を見学してきました。カーボンと炭素繊維とかで、ゴルフクラブや釣り竿を作ったりした企業はありました。しかし、炭素素材を中心として、複合金属を熱とプレスで作る会社で、今まで不思議とそういう発想をした企業が無かったことから、世界的にも極めて珍しい企業です。それぞれの金属素材の持っている熱伝導性と低熱膨張性をうまくミックスして、まったく新しい物質特性を産みだしています。
　物理と化学は、学生時代あまり勉強しなかった為、今でも苦手意識がありますが、根っからの技術者である社長の説明は素人にも分かり易いものでした。社長は1000回も試行錯誤を繰り返しながら、ある偶然で、ある複数の素材の組み合わせを発見できたようです。世界で初めてカーボン繊維を発明した日本人研究者のケースもそうでしたが、私はエジソンの話を思い出しました。エジソンは電球を発明した時、10,000回目に漸く成功するのですが、それまでの9,999回の実験も出来ないことを発見できたから、実験としては成功したのだ、と言ったというポジティブな発想の逸話として有名です。
　この日会った社長は「実行しなければ、偶然も発見も生まれない」ということを言われていました。なるほどと感心しました。我々の仕事にも、日常の周りのことにも通じるいい言葉ですね。