キューバにまたしても圧勝

　今日のサンディエゴ・ペトコパークは霧が深かった。TVが煙って見えるので、ついに壊れたかと心配したほどだった。キューバにはまたしても5−0の圧勝でした。これで決勝トーナメント進出が決まりました。明日の韓国戦は勝っても負けてもいいでしょう。2次リーグで1位だろうと2位だろうと、あまり関係ありません。相手が1位なら米国と、2位ならベネズエラとやることになる位です。いずれにしろ優勝するためには決勝トーナメントは一つも負けられません。そして、仮に韓国が決勝に上がってきたら、そこで勝てばいいのです。要は優勝すればいいのですから。明日は久々に気楽にやってください。勝ったら勝ったで、今回の対戦成績がイーブンになります。だけど、それだけなのであまり日本は意地にならず、大人の試合をしたいと思います。
　岩隈も杉内も、今日の日本投手陣は完璧でした。世界ランキング1位のキューバを完封したのですから。先の試合を含め、あの強打線からまったく点を取られていないのです。打線では青木の活躍が目立ちました。4安打の大活躍。そしてイチローが前半は3連続で凡退し、心配したのですが、後半2打席で３塁打を含め２安打です。ようやくやってくれました。あのイチローが泪目で「ほぼ折れかけていた心が更に折れた」「僕だけがキューバのユニフォーム（を着ているように）に見えた」としおらしく言っていたのが印象的だった。
　流れは前回大会に実に似てきました。明日、韓国に負けると、２敗で決勝ラウンド進出まで一緒です。いよいよ連覇の道筋も見えてきたような気がしますが、短期決戦は何があるかわかりません。気は抜けません。それにしても、国を背負って、スーパースターたちが、高校野球のように真剣に野球をやる姿は、ペナントレースでは味わえないし、実にいいなあと思っています。また、野球の面白さを再認識しました。しかしながら、米国民だけは地元でやっているにも関わらず、あまり盛り上がっていないようです。米国戦の観客数も２万人も入っていないようです。米国民はインターナショナルじゃないとよく言われますが、ヤンキースやレッド・ソックスに関心はあっても、米国ナショナルチームに対してはないのでしょうか。チームが不甲斐ないからでしょうか。国民は徹底的にDomesticな田舎者なのでしょうか。