神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

AIGの高額ボーナスに”喝”

macky-jun2009-03-20

 侍ジャパンやってくれました。韓国に6−2で勝ち、2次ラウンド1位通過です。対韓国戦は、今回WBCでは既に4試合目で、2勝2敗のイーブンになりました。全くもっていいライバルです。そして、アジア野球のレベルの高さが、世界中で認められたようです。こうなったら準決勝で米国に勝って、決勝で韓国とまたやって決着をつけたいものですね。ベネズエラが来ても、キューバに野球の質は似ているような気がするので、日本はいけそうな気がします。
 米国には前回WBCで負けていますので、きっちりお返しをしたいものです。今回はボブ・デービッドソンのような審判が現れないことを願っています。WBCの楽しい話題がある一方で、その米国で大変不愉快なことが問題になっています。AIGの高額ボーナス問題です。巨額の税金投入で破綻を免れたAIGの、まさに実質破綻の原因をつくった金融子会社の幹部ら418人に3/13に165百万$(158億円)ものボーナスが支給されていたことが判明した。1人当たりの最高額は6億15百万円で、73人が1百万$(96百万円)以上支給されたらしい。オバマ政権自体を揺るがす事態にも発展しており、対象者に100%近い課税をして、取り返す等の策が議論されている。
 AIGには08/9から既に16兆6000億円の公的資金が注入されているが、その中から210億円が幹部へのボーナスとして流用されたことになる。国民が怒るのも当たり前である。ボーナスというのは業績報酬なので、破綻するような経営をした幹部たちは貰う資格が当然ながら無い筈である。しかしながら、AIGは業績とは関係なく、前年と同じボーナス金額を支給するという”お手盛り契約”になっていたらしい。前にも、BOAに買収されたメリルリンチの幹部696人に、1人当たり100万ドル超のボーナスが支払われたことが、問題になったこともありました。
 米国下院公聴会に出てきたAIGのリディ会長兼CEOは「優秀な人材の流出を喰い止めるためだった」と釈明したそうですが、いったい自分はいくらボーナスを貰ったのでしょうか?民主党の議員が「AIGの3文字は、AはArrogance(高慢)、IはIncompetence(無能)、GはGreed(強欲)を表している」と言っていましたが、まさにその通りです。 座布団一枚です!
 米国金融機関のモラルのなさには驚くほどです。沈んでいく船から財宝を奪って逃げて行く盗人か、火事場泥棒のようなものでしょう。破綻して、国に救済されているというのに、けた外れのボーナスを支給する神経には呆れたものです。インベストメントバンク経営者の高額報酬にも、驚かされましたが、AIGのケースにはもっと驚きました。まったく”ウォール街の強欲さ”は死んだものと思っていましたが、ゾンビの如くまだ生きていました。まったく、恥を知れです。関係ないけど、侍ジャパンに米国をお仕置きしてもらいましょう。