日本連覇ありと考える理由

　もうじき運命の決戦。2次ラウンド日本対韓国戦が始まる。自分の事のようにドキドキしている。日本中、そんな気持ちでいる人が多いのではないか。そうか、みんなはいま仕事中。失礼しました。それどころではないですね。しかし、ネット情報が気になり、チラチラ見たりしているのではないでしょうか。能天気な私は、この為に休みを取ったとも言え、じっくりと味わえる幸せを噛みしめています。（中断）
　試合が終わりました。1−4で負けてしまいました。1回の3点がとても重すぎました。ダルビッシュの調子は決して悪くはなかったのですが、1回はストライクが入らず、ボールが先行。1番バッターに打たれ、おまけに直ぐ盗塁を決められたのが大きかった。守備の乱れもあり、硬くなっているのか、とてもチグハグで、あっという間に3点をとられてしまいました。
　日本は先頭打者を何回も塁に出すものの、全く繋がらず、やたらゲッツーが多かった。イチローがブレーキになるケースが多かった。誇り高いイチローとしては大変不本意な一日だったろう。今日勝って、先に準決勝に行きたかったが、明日、キューバと敗者復活戦を競うことになった。
　もう1試合、余分に楽しめることになったと思っている。キューバには既に先日6−0で圧勝したばかりだ。チャップマンもベラも出てこないので、投手力は日本が優位だ。しかし、メキシコ戦で爆発した打線は油断は出来ない。ともかく、明日、勝てばいいのだ。それで、準決勝に行けるのである。３試合やって、３勝はなかなかできない。２勝出来ればいい。ペナントレースでも、３試合で２勝１敗であれば、勝率.666で優勝に絡めるのだ。一方、１勝２敗であればビリである。トップもビリも僅かな差である。打撃だって10打席で10本打つのは全く不可能だ。4本打つバッターも殆んどいない。３本打てば称賛されるが、２本では少ないと言われてしまう。いずれにしろ、僅差を争うのが野球である。だから、ここぞというチャンスに打って、勝てるかがポイントとなる。
　楽観的に思っている理由としては、前回06年WBCである。今回のダブルエリミネーション方式（簡単に言えば、敗者復活戦）とは違い、前回の１，２次は総当りリーグ戦だった。日本は１次で韓国に2−3で負け、２勝１敗で２位進出。２次では米国、韓国に負け、１勝２敗だった。ここでも、韓国には1-2で惜敗した。米国戦はあのボブ・デービッドソン審判の世紀の大誤審により、3−4で惜敗した。あの穏やかな王監督が激怒していたのが、記憶に残っている。負け越したけど、次の日に米国が、メキシコに2点以上取られて、負けたので、準決勝にまた２位で進出できたのである。しかし、準決勝では韓国に6−0で圧勝する。そして、決勝でキューバに10−６で勝ったのである。３敗もしながら、WBC優勝。韓国には1勝2敗と負け越した。ちなみに韓国はWBCでは１敗しかしなかった。にもかかわらず、4強どまり。さぞ悔しかっただろう。今大会にかける気持ちが強い筈である。
　これまでのところ、実に前回大会に似た展開になっている。前回準決勝ではそれまで打てなかった福留が２ランHRを打った。いま不完全燃焼のイチローが救世主になれるか。他のヒーローが現れるか。明日キューバ戦先発は岩隈、準決勝は松坂だろう。松坂はこれまでWBCでは負けなし。そして決勝はダルビッシュだろう。前回決勝戦先発の松坂は息子の誕生日に勝つことができた。今回決勝戦3/24はダルビッシュの長男の誕生日だそうである。