神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

侍広田に、侍ジャパン

macky-jun2009-03-16

 朝5時前に起き、WBC第2次ラウンドのキューバ戦を観た。昨晩は城山三郎原作のドラマ「落日燃ゆ」を観たので、結局寝たのは12時過ぎだったので、眠くてしょうがなかった。「落日燃ゆ」は唯一人の文官としてA級戦犯となった元首相・外相の広田弘毅を主人公に描いた作品だ。大学生の頃、親父の書棚にあった本を読んで、彼の剛毅な生き方に感動したことがあった。城山三郎の数多くの作品の中でも、最高傑作の一つだと思っている。本人は和平派で、開戦には反対であったが、軍部の独走を止められず、太平洋戦争に突入してしまう。「自ら一切計らわず」を信条としていた広田は、元首相として責任を感じ、多くの他の戦犯が言い逃れをする中で、まったく弁解をせず、正々堂々と「Death by Hanging(絞首刑)」の判決を受け入れる。その生き方に、侍の清々しい姿を感じたのだ。
 ドラマ「落日燃ゆ」は2時間20分という尺の限界もあり、原作を十分描き切れてはいなかったが、正統派主役の北大路欣也広田弘毅は良かった。津川雅彦吉田茂もよく似ていた。広田内閣は組閣当初から、軍部の介入があり、思った通りの人事が出来ず、結局短命に終わり、歴史的には厳しく評価されることも多い。しかしながら、城山三郎はこの広田を極めて温かい目で、ポジティブに評価している。ドラマは夫人の関根恵子、娘の原田夏希らとの家族愛が中心になっていたようで、やや政局や歴史的な事実の描写が弱かったように思う。
 ところで、キューバ戦であるが、もっと接戦になるのかと思っていたが、まったく危なげなく、楽勝と言っていいのだろう。立ち上りがいつも悪い松坂は、今日もスコアリングポジションに1回から出してしまうが、うまく抑え、次第に調子を上げ、6回をゼロ封し、エースの貫録を示した。打線も最速164kmのボールを投げるチャップマンを揺さぶり、早々と引き摺り下ろした。単打をつなぎ、渋い攻撃を続け、6−0と圧勝でした。
 3年前の前回WBC勝戦といい、キューバには相性がいいようです。キューバ選手はパワーもあり、身体能力も高そうなのだが、野球はとても荒い。頭脳と粘りでつなぐ野球の侍ジャパン の敵ではありませんでした。次は2日後の18日に、また韓国と3度目の対戦です。今日、韓国はメキシコにやはり8−2で圧勝しました。オリンピックもWBCも、日本チームにとっては韓国がポイントとなるようです。既に優勝候補筆頭と言われたドミニカが第1次ラウンド敗退。米国も何故か昨日、プエルトリコに1-11でコールド負けをしてしまった。優勝争いは最後まで韓国が絡んでくるのだろうか。