神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

学問は一生のこと

macky-jun2009-02-21

 スターウォーズ・エピソード3を観ていたら、すっかり書斎に籠るのが遅くなってしまった。ここ最近、何かと忙しく、3日もブログを空けてしまった。今日は週末教えている大学院の来期の打ち合わせに行ってきた。来年度から、友人のW教授がニューヨーク大学に留学をするので、その代役として「ファイナンス論」の講義を通期で受け持つことになった。今までの自分の専門領域「ベンチャーファイナンス論」とは違う、新たな分野である。それだけにやりがいもあるが、準備はとても大変そうである。
 新しい講義を担当するとあって、今日は研究科長のK教授と面談をした。昔、K教授は私が住んでいた矢来町に住んでおられ、息子と同じ中学の出身だということを聞き、始めから盛り上がった。学生運動をされていた闘士で、今の日本社会の停滞ぶりを憂えておられ、革命しかないと、変革の必要性、若い人の教育の大事さを力説されておられた。とても、強烈な個性をお持ちな方であり、大変有意義な面談であった。そのあと、W教授と来年度講義についての実務的な打ち合わせを行なった。
 ファイナンス論をユーザーの立場に立った、理論だけで終わらない、実践的な”使えるファイナンス”を目指した授業を行なってみたいと思っている。投資理論(将来価値・現在価値)、証券投資理論(リスクとは、ポートフォリオによる分散投資、効率的市場仮説)、企業価値評価(WACC、CAPM、EVA)、最適資本構成(MM理論、配当政策、資金調達)、資本市場理論(債券、株式、株価評価)・・・がテーマとなるが、これまでビジネスでやってきたことでもあり、証券アナリストやFPの試験科目でも対象になった勉強であり、既に馴染みのある分野ではある。
 むしろ、実習でのEXCELを使った作業の指導が大変かな、という気がした。EXCELについて習熟するのは自分にとってもいい機会であり、大変ではあるがチャレンジングでもある。たぶん、神様がタイミングよく与えてくれた試錬なのでしょう。
 学問というのはどこまでも追っかけてくるものであり、終わりはない。「学問は一生のこと」は大学ゼミの恩師である花輪俊哉先生が仰られていたことであるが、花輪先生は師の故中山伊知郎先生(元学長)から、頂いた言葉であると言われていた。私は皆さんもご存知の通り、学生時代、あまり勉強をしなかった劣等生だったが、その不足分は社会人になってから求められた。そして、まだ理解が不十分だと見えて、今度は若い人に教えるという機会を与えられ、更に勉強するように言われているのであろう。本当に学問は一生のことで、終わりはない。天から神様はしっかりと見張っておられて、こちらの不勉強を許してくれそうにない。まずは堪忍して、前向きに取り組むしかなさそうである。